パズルと学園アドベンチャーが融合!佐藤順一監督最新作!TVアニメ「ファイ・ブレイン 神のパズル」アフレコ取材 レポート



NHK Eテレにて、10月から放送が開始されるTVアニメ「ファイ・ブレイン 神のパズル」のアフレコ現場取材が8/9に行われた。「ファイ・ブレイン 神のパズル」は、ある地下遺跡に隠された「解けないパスル」を解いてしまった、パズルが大好きな高校生・大門カイトが、個性豊かな仲間とともにパズル・バトルを繰り広げる学園パズルアドベンチャー。監督は、「美少女戦士セーラームーン」「おジャ魔女どれみ」など、ファミリー向けの人気作品を数多く手掛けてきた佐藤順一。キャストには、主人公・大門カイト役を浅沼晋太郎さん、カイトの幼なじみ、井藤ノノハ役に清水香里さん、そのほか、逆之上ギャモン役:福山潤さん、キュービック・G役:宮田幸秀さん、アナ・グラム役:雪野五月さん、軸川ソウジ役:石田彰さん、解道バロン役:藤原啓治さん、ルーク・盤上・クロスフィールド役:櫻井孝宏さん、ビショップ役:宮野真守さんなど錚錚たるメンバー。メインキャスト9人と佐藤監督が勢揃いし、作品にかける意気込みを語った。
また、今回のアフレコ取材では、番組の新情報として、カイトの過去に因縁をもつキャラクター・青年X役として子安武人さん。そして、カイトと敵対する組織POGの幹部・フンガーを三宅健太さんが演じることも発表された。また、クロスオーバー企画として、現在放送中の「パズルの王子様」の9月放送で、カイト、ノノハ、ギャモンがSDキャラになって登場することや、同番組内で決定するパズルの王子様が「ファイ・ブレイン 神のパズル」で、声優デビューをすることも発表された。

—各キャラクターと、作品のみどころについて。
佐藤監督「今回の作品は、サンライズとNHKのコラボということで、かなり力が入っています。シナリオも時間をかけています。主人公のカイトを含めた、少年たちの友情ドラマということで、ドラマはかなり波乱万丈で、「エッ!こんなことが!?」みたいなことが突然起きます。今回の作品は、パズルが大きなトピックになっているので、そのパズルを、どうやってドラマの中に入れていくのか。パズルの中でどうやってドラマを語るのかが、ずっと課題であり、難しいところでもあったんですが、なんとか、その方向が見えてきました。
視聴者の方には、パズルとともにドラマを楽しんでいただけるものになっていると思います。いつもとは違った角度で、アニメを楽しんでいただけるのではないかなと思っています。」
浅沼さん「ファイ・ブレイン」は、オリジナルアニメということで、先の展開を出演者の誰一人も知らないので、今後の展開を、僕らも視聴者の方と同じ目線でドキドキしながら演じています。この作品には、謎の多い人物が沢山登場するんですが、このキャラクターたちが、どう絡んでくるのか楽しみです。」
清水さん「この作品には、頭の良い人が沢山でてくるんですが、(私が演じる)ノノハは、天才ではないということで(笑) 頭より先に体が動いてしまうような、バリバリの体育会系の女の子です。パズルを解くときも、「それはどういうこと?」と質問したり、一番、視聴者の方に近いキャラだと思います。「これはどうなるの?」と思いながら作品を楽しめますし、ストーリーでも、友情だったり、カイトとノノハとの話があったり、これから出てくる謎のキャラクターもいて、いろんな面で楽しめる作品だと思います。」
福山さん「(逆之上ギャモンは)大変、ファンキーといいますか、言動や表情などが人と一線を画すような感覚をもつキャラクターです。ただパズルを解くのが楽しいからではなくて、彼自身にも目的があって、その中でどのようにカイトや色んな人と関わっていくのかが楽しみです。そして、逆之上ギャモンというキャラクターが”動く”ことで、視聴者と作品との”橋渡し”になればいいなと思いながら、鋭意、収録させていただていております。現場はとても楽しいです。」
宮田さん「私が演じるキュービックは、エジソンの称号をもつ天才です。僕自身は、パズルとか、数学はあまり得意ではないので、(キュービックと)同じ目線では解いてはいけないんですが(笑) これからどんなパズルを彼が解いていくのかを楽しみにしながら演じています。カイトに興味津津なキュービックなんですが、彼がカイト達をサポートしていけるのか、どのように絡んでいくのかが楽しみです。」
雪野さん「アナ・グラムは絵がとても好きなキャラクターです。私も絵は好きなほうなので、作品に(私が)知っている絵が出てきた時に「これ知ってる!」と一人でテンションは上がっております(笑)
アナ・グラムは最初はパズルに興味がなかったんですが、カイトと一緒に解くことによって、だんだんと興味がでてきます。自分の世界を大切にしているアナ・グラムが、今後、どのように天才たちと関わっていくことになるのか、視聴者の方と一緒に、彼女がどのように変化していくのかを楽しみに待っていたいと思います。」
石田さん「軸川ソウジは、この学園の生徒会長をやっているんですが、生徒会の活動よりもカイト君にご執心という感じです(笑) パズル部の部長でもあるんですが、パズル部の部員よりもカイト君に意識が行っているようなところがあります。僕が演じているソウジは、普通の気さくな先輩として振舞いながら、実はただの生徒ではなくて、学園長とつるんでいそうなところもあって。観ている側から、一体どういう立場の人なんだろうか?という謎を持ってもらえるようなキャラなので、演じ甲斐があります。」
櫻井さん「ルークはPOGの幹部です。カイト達とは敵対関係と言ってしまっていいのか、まだ分からないんですが、立ち位置が違っています。カイトとは子供のころから因縁めいたものがあって、いろいろな伏線が張ってあります。
彼は、すごくミステリアスなキャラクターなので、ルークの持っているクールで謎めいた雰囲気を大事にしながら、頑張っていきたいと思っております。」
宮野さん「名が体を表しているというか、ビショップという、ルークの駒のような名前なんですが、側近としていつも傍らにいてルークをサポートしている役です。
この作品には、パズルを提供する側と、それを解いていく側という、ギヴァーとソルヴァーという設定があって、ビショップはPOGのギヴァーなんですが、今はまだ、敵対関係という見え方をしていますが、これからいろんな展開をしていくと思います。
パズルを解いていく、遊びのような要素も沢山含まれた爽快感のあるアニメになっていて、物語と同時に遊び心もくすぐられるような作りになっているのが、とても面白いなと思います。」
藤原さん「解道バロン役を経て、ブレイク寸前の藤原でございます(笑) カイト達が通う学校の学園長なんですが、ソウジとばかりつるんでいる謎の多い人物です。「ファイ・ブレイン」は、アニメにパズルという要素を組み込んだ画期的で斬新な作品だと思います。よろしくお願いいたします。」
—-今回の作品の最大のキーワードはパスルですが、作品をつくるあたって、どのようなリサーチをしたのでしょうか。また、パズル・バトルを面白く見せるために、どのような工夫をされているのでしょうか。
佐藤監督「パズルに詳しいわけではなかったので、実際にパズル作りの先生に参加していただきました。番組に出てくるパズルは、本当にパズルになっています。
また、内容に合わせて難易度も変えているというパズルになっているので、ちゃんとパズルをしているなと思っていただけると思います。実際に、パズルの先生に来ていただいて見せてもらうと、物凄い数のパズルがあって、パズルといっても、一人でやるもの、複数でやるもの、対戦型のパズルなどもあります。それらを、各話の内容に合わせて取り入れています。
ギヴァーとソルヴァーという、出題する側と解く側という役割が決まっているんですが、それも話が進んでくると、二人が同時にパズルの中にいて、解きあったり、先に解いた方が勝ちみたいなものがあったり、いろんな展開を用意しています。パズルの先生が、実際にパズルを持ってきて、シナリオの打ち合わせの前に30分くらい解く時間があるんですが(笑) その分、打ち合わせの時間も長いんですが、頑張ってやっています。」
—キャラクターは、どのような状況・場所でパズル解くのでしょうか。
佐藤監督「人間がパズルの中に入って解くという形が多いです。分かりやすい例ですと、実際に人が入る巨大迷路のイメージです。中には、危険なものや、命を賭けたパズルなどもあって、バリエーションは沢山あります。
番組の中で、延々とパズルの解き方を見せても面白くないので、パズルをドラマに置き換えて見せる形にしています。それでパズルを知った方が、実際に自分でやってみようかなと思ったりしてくれると面白いと思いますし、そんな楽しみ方をしてもらえると嬉しいです。」
キャラクター紹介
大門カイト(だいもん かいと) (CV: 浅沼晋太郎)
イギリスから帰国して私立√(ルート)学園高等部1年に編入。賢者のパズルを解放したことで【アインシュタンの称号】を得る。挑むパズルが難しいほど集中力・直感力・洞察力を発揮し、「パズルの作者の思い」を感じる繊細さも持つ。

井藤ノノハ(いとう ののは) (CV:清水香里)
カイトの幼馴染で、√学園では同級生の明るく活発な少女。少々オテンバで、カイトに口より早く手が出てしまうこともしばしば。スポーツ万能で記憶力も抜群だが、パズルだけはまったく苦手。スイーツ作りが趣味。

逆之上ギャモン(さかのうえ ぎゃもん) (CV:福山潤)
カイトの前に現れたライバル・ソルヴァー。【ガリレオの称号】を持ち、パズル能力もカイトに匹敵する。「俺の頭脳は金になる。」と言い放ち、独善的でスタンドプレイな行動が多い。だが、そのアウトロー的言動とは裏腹に、情に弱い一面も!?

キュービック・G(ガロア) (CV:宮田幸秀)
【エジソンの称号】を持ち、様々な発明品を生み出す少年。「天才は人の役に立つように頭脳を使うべき」という考えを持ち、人のためになる研究に取り組んでいる。研究対象としてカイトに興味を持ち、カイトを追跡するのが趣味(?)

アナ・グラム(CV:雪野五月)
√学園に入学してから、ずっと美術室に閉じこもって創作に没頭していた生徒。絵画だけでなく芸術全般に優れた才能を発揮し、【ダ・ヴィンチの称号】を持っている。ふだんはのんびりした性格だが、ときに浮世離れした言動をすることも。

軸川ソウジ(じくかわ そうじ) (CV:石田彰)
√学園の生徒会長&パズル部部長。飄々としてやさしい性格で生徒に人気がある。一方でバロン学園長とのつながりや、カイトに賢者のパズルを解くよう促すなど、不穏な言動も見え隠れしている。

解道バロン(かいどう バロン) (CV:藤原啓治)
√学園の学園長。世界各国から才能がある少年少女を集め、歴史上の天才たちの名を称号として与えている。カイトたちソルヴァーに、その命を危険にさらす賢者のパズルを解く依頼を持ち込んでくる。その真意ははたして・・!?

ルーク・盤上(ばんじょう)・クロスフィールド(CV:櫻井孝宏)
POGの幹部ギヴァー。10代でPOGジャパン総責任者となった有能な少年だが、生い立ちなどについては謎に包まれている。特にカイトにこだわり、次々とパズル・バトルを仕掛けてくるのには、何か理由があるようだが・・・。

ビショップ(CV:宮野真守)
POGジャパンでルークの側近を務めるギヴァー。ルークのことを心から敬愛しているらしい。ルークの指示のもと、配下のギヴァーたちを賢者のパズルに送りこみ、カイトたちにバトルを仕掛けてくる。

TVアニメ「ファイ・ブレイン 神のパズル」
放送予定:Eテレ 平成23年秋 放送開始予定(全25話)
原  作:矢立 肇
監  督:佐藤 順一
シリーズ構成:関島 眞頼
アニメーション制作/サンライズ
制  作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK・サンライズ
公式サイト:http://www9.nhk.or.jp/anime/phibrain/
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