映画&海外ドラマライター平口雅世が語る『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ<セカンド・シーズン>』の魅力とは?

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ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントは『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <ファースト・シーズン>』のブルーレイ&DVDをリリースした。また、 <セカンド・シーズン>を、2016年5月18日ブルーレイ&DVDリリースする。

本作は、コリン・ファレル、レイチェル・マクアダムスなど豪華ハリウッドスターの競演で贈る、傑作クライム・サスペンス。そんな本作の魅力を、毎回異なる評論家やライターが解説!

映画&海外ドラマライター 平口雅世が語る『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ<セカンド・シーズン>』の魅力とは?
マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソンのW主演で話題を呼んだ<ファースト・シーズン>からキャストと設定を一新、全く別の新たな「刑事たちの物語」が誕生した。最注目の海外TV ドラマシリーズ
「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <セカンド・シーズン>」の魅力とは?

■“主役級”映画スターによるアンサンブル
<セカンド・シーズン>も、前作に引けをとらない豪華な顔ぶれ。コリン・ファレル、レイチェル・マクアダムス、ヴィンス・ヴォーン、テイラー・キッチュという「各々ハリウッドで主役を張れる俳優」の競演が実現した。裏組織のボス=フランク(V・ヴォーン)と市警刑事のヴェルコロ(C・ファレル)は旧知の間柄で、利用しあいながらも互いに認め合う関係。郡保安局刑事のベゼリデス(R・マクアダムス)と白バイ警官のウッドルー(T・キッチュ)はトラウマと肉親との確執に悩まされている。4人の俳優と彼らが演じる「ワケありキャラクター」たち。それぞれの個性が絡み合い、作品に静かだが刺激的な相乗効果をもたらしている。

■社会の闇と人間の本質に迫るクライムサスペンス
「カリフォルニアの捜査機関に属する3人が、市政管理官の殺害事件の真相に迫る」というのが本作の大筋。だが、捜査して犯人を捕まえるだけの単純な犯罪ドラマではない。《刑事=善vs 犯罪者=悪》の勧善懲悪モノに終わらず、土地開発に絡む利権や政治家の汚職、警察内部の腐敗までもが明らかに。一見、関連なさそうな人々や物事が繋がっていくプロットもよく練られ、ラストまで飽きさせない。また、作品を一貫して流れる「重くアンニュイな空気」と「ダークで哲学的な世界観」も、<ファースト・シーズン>から引き継がれている。本作の登場人物たちは皆、暗い秘密と深い心の傷を抱え、「他の誰か」に人生を奪われたと思っている。しかし実際は、彼らの不幸が全て外的要因によるものとは限らない。結局は自分が選び取った道、人生の舵を取るのは自分だけ。過去は変えられない が、未来をどう生きるかは自分で決められる――彼らがそれに気づき、人生と向き合うことができるのかも見どころ。

■アンソロジーならではの完成度
「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ」は、シーズンごとにキャスト・設定・ストーリーを変える「アンソロジー形式」をとっている。このスタイルでは、1シーズン(本作でいえば全8話)で物語を完結させることが前提。だから少ない話数に製作費を集中でき、質の高い番組作りが可能に。話数が限られているので余計なエピソードを挟む隙もなく、どの回も濃密な仕上がり。さらに、シーズン継続狙いのクリフハンガーも必要ないから、視聴者は次のシーズンまで何か月もヤキモキさせられることもない。「フツーのドラマじゃ物足りない」「海外ドラマにどっぷりハマりたいけど時間がない」・・・「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <セカンド・シーズン>」は、そんな忙しいオトナにもぴったりの作品といえそうだ。

「TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ <セカンド・シーズン>」
2016年5月18日 ブルーレイ&DVD リリース!
コンプリート・ボックス ブルーレイ(¥11,300+税)/DVD (¥9,400+税)
レンタルDVD Vol.1~Vol.4

発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント

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【TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ公式サイト】http://truedetective.jp

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