アメコミブームとともに進化を遂げる、 アメコミフィギュア最新事情とは!?アメコミブームが、日本のフィギュア文化にも影響!?

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ワーナーは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に続き、『スーサイド・スクワッド』の秋公開に期待が高まる中、海外ドラマシリーズも「レジェンド・オブ・トゥモロー」「SUPERGIRL/ スーパーガール」のセカンド・シーズン製作を発表し、さらに注目を集めている。

今回は、老舗フィギュアショップ豆魚雷の名物営業マンである B・黒須氏が、アメコミブームとともに進化を遂げているアメコミフィギュア業界についてレポートします。

●アメトイブーム~アメコミ映画ブーム変遷:進化するアメコミフィギュア

時は 90 年代。ヴィンテージブームに乗って賑わう古着屋の一角に置かれた、アメリカのフィギュアたち。それはいつしかアメトイ(アメリカントイの略)と呼ばれ、トレンドに敏感な若者を中心に注目を集め、やがて、「スポーン」の世界的ブームをきっかけにひとつのカルチャーとなり、ここ日本でも爆発的ブームを巻き起こしました。

当時は、未開封のフィギュアで、部屋の壁を埋め尽くすように飾る事がファンの憧れであり、“イケてるトレンド”としてファッション誌にも取り上げられるほどでした。中でも人気を博したのは、「スポーン」や「スパイダーマン」、「X-MEN」、そして、DC キャラクターの中では、ダントツで「バットマン」シリーズがトップスターでした。

アメコミフィギュアの多くには、カートゥンのようなキャラクターデザインの「アニメイテッド版」やコミックそのままの「コミック版」、映画に登場したキャラクターを再現した「映画版」があり、どれかに人気が偏りがちなのですが、「バットマン」シリーズにおいてはどのバージョンも好評で、ファンを夢中にさせていました。

その後、アメトイブームは一旦落ち着きを見せますが、2002年公開の映画『スパイダーマン』や、2005 年からスタートした三部作『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』といったアメコミ映画のヒットが続いたことで、再燃。日本語訳されたアメリカンコミックスの発売や、「ARROW / アロー」、「THE FLASH / フラッシュ」といったTV ラマシリーズの日本上陸など、アメコミの世界をより深く堪能出来る環境が日本でも整ってきました。

その影響もあり、アメトイコレクションを楽しむファンが増え、現在ではお馴染のキャラクターにとどまらず、実に様々なキャラクターの立体化(=フィギュア化)が実現しています。DC キャラクターにおいては、「バットマン」のみならず、「スーパーマン」「アロー」「フラッシュ」といったヒーローはもちろん、「デスストローク」「リバース・フラッシュ」などヴィラン(悪役)のバリエーションも増えました。アメコミ映画ブームを受け、アメトイの世界も進化を遂げています。

●もはや“アメトイ”ではない!?世界中で絶賛の MADE IN JAPAN フィギュアも登場!

日本での「アメトイ」「アメコミ」ブームから十数年、いまや“アメリカントイ”とは一概に呼べない状況が、実は起きています。もともとアメリカのメーカーが製作するフィギュアが主流であることが“アメリカントイ”の所以なのですが、ここ数年、日本製作のアメコミフィギュアが世界で注目を集めるようになってきています。

海外メーカーも顔負けの、高クオリティーかつド迫力な大型スタチュー(フィギュアの一種で、ポージングやフォルムこだわりのある無可動の立像)を発売するプライム 1 スタジオは、2014年に海外のスタチューファンサイト『STATUE FORUM』のスタチュー・オブ・ザ・イヤー2014を受賞、今年3月に「ミュージアムマスターライン/ バットマン アーカム・ナイト: EX 版 バットマン 1/3 ポリストーン スタチュー」という超リアルなスタチューを 1000体限定で世界発売し、大きな話題になりました。ほかにも、日本独自の美少女アレンジやオリジナルデザインを施したシリーズを展開するコトブキヤやスクウェア・エニックスなど、日本メーカーが世界に向けて“MADE IN JAPAN のアメコミフィギュア”を発信するという新たな時代が到来したのです。

さらに、国産アニメや美少女アニメのアイテムを多く立体化(=フィギュア化)しているグッドスマイルカンパニーのディフォルメシリーズ「ねんどろいど」からも、今春『バットマンvs スーパーマン ジャスティスの誕生』公開にあわせて、アメコミフィギュアが登場。日本独特のフィギュア文化においても、「アメコミ」ブームが一石を投じ確実に何かが変わっている、そんな印象を否めません。

日本でもいち早くデジタルセルにて配信中の「レジェンド・オブ・トゥモロー」。DCの人気キャラクターが大集結して闘うアクションが見どころですが、自分自身の“推しヒーロー”フィギュアをコレクションしてみてはいかがでしょうか?

TEXT: 豆魚雷 B・黒須

豆魚雷公式サイト

『レジェンド・オブ・トゥモロー<ファースト・シーズン>』
デジタルセル先行配信中
今秋ブルーレイ&DVD リリース、デジタルレンタル配信開始

『SUPERGIRL / スーパーガール<ファースト・シーズン>』
*デジタルセル先行配信中
*2016年8月10日 DVD レンタル開始(Vol.1~10)/デジタルレンタル配信開始
*2016年9月14日 コンプリート・ボックス発売
(ブルーレイ)4 枚組、16,200 円+税
(DVD)10 枚組、14,300 円+税

Project DC公式サイト
https://warnerbros.co.jp/dccomics/

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