大ヒット公開中!『新感染 ファイナル・エクスプレス』ヨン・サンホ監督インタビュー

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世界各国で圧倒的な大ヒットを果たし、話題を席巻した超ド級ノンストップ・サバイバル・スペクタクル・アクション映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』が大ヒット公開中。

今回、本作で初めて実写長編映画を手がけた韓国アニメーション界の新鋭ヨン・サンホ監督にインタビューを敢行!





(インタビュアー:ジャンクハンター吉田)


—『新感染 ファイナル・エクスプレス』(以下『新感染』)最高に面白かったです!疾走感の溢れる演出で最後まで興奮しっぱなしでした!「ゾンビ映画+鉄道パニック」というアイデアは最高でしたが何か参考にした作品はあるんですか?

ヨン・サンホ監督(以下 ヨン監督):本作の前日譚となる「ソウル・ステーション/パンデミック」(以下「ソウル・ステーション」)というアニメーションを企画していた時、投資・配給会社から「ソウル・ステーション」を実写映画としてリメイクしてみないかという提案があったんです。それなら、同じ映画をアニメから実写にリメイクするよりも、新しい作品を作った方が良いと思い、ゾンビが列車の中で急速に増えていく状況を描く映画を企画することになりました。そのような企画を思いついた理由は、コーマック・マッカーシーの小説「ザ・ロード」のような、滅亡していく世界の中での父と息子の関係、違う世代同士の物語を描いてみたいと考えていたからです。そしてスティーブン・キングの「ミスト」のように、閉ざされた空間での群衆と人間の心理をアクション映画として作りたいという考えも同時に持っていました。その結果、『新感染』を企画することになったんです。


—韓国でゾンビ映画ってあまりないような気がするんですが、韓国でのゾンビ事情はどうなっているんですか?

ヨン監督:韓国にゾンビ映画がまったくなかったわけではありませんが、ゾンビという素材自体が韓国人にとって馴染みのない存在だったのは事実です。また、ゾンビの外見も大衆が好むような要素ではないので、これまでゾンビを素材にした大型の映画が作られることはほとんどありませんでした。でも私が本作を作る頃は、若い世代がゾンビに対して関心が高まっていた時期でもあり、映画にはあまり登場していませんでしたが、漫画、特にウェブ漫画ではゾンビを素材とした作品が盛んに作られていた時期でもありました。タイミング的にも、ゾンビは大衆にアピールできるジャンルになったのではないかと考え、規模の大きな映画を作ることができたんです。





—なるほど、韓国ではゾンビ文化は漫画から広がっているんですね!ちなみに僕はビデオゲームが大好きなんですが、『新感染』には昨今のゾンビが登場するゲームの雰囲気も感じられます。ヨン監督は演出する際にそういったゲームなどは意識したんでしょうか?

ヨン監督:よく言われるんですが、実はそんなにビデオゲームを遊んできた人間ではないんですよ。最後に遊んだゲームの記憶も「バーチャファイター」あたりで止まっていて。僕の兄はゲーム系の仕事をしているんですけどね(笑)


—『新感染』の資料を読んだら感染者たちの個性的な動きもゲームからインスパイアされたと書いてあったんで、てっきりヨン監督はゲーマーなんだと思ってました。

ヨン監督:きっとそれは感染者の動きを考えてくれた振付師の先生の話でしょうね。色々な動きを提案してくれて、アイデアの1つにゲームから取り入れた動きもあったと思います。感染者の動きはボーンブレイクダンスなど様々な要素をミックスして作られていて、日本の伝統舞踊の要素も取り入れているんですよ。


—ヨン監督は「ソウル・ステーション」でゾンビアニメを作られましたが、日本にも「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」というゾンビアニメが話題になったんですがご存知ですか?

ヨン監督:もちろん知ってますよ!面白い作品ですが、絵のタッチが僕の好みではなかったんですよ(笑)僕は、今敏さんや押井守さんの作品のような実写に近い絵が好きなんです。


—いま名前が挙がりましたが、押井守さんはヨン監督と同じようにアニメも実写も両方手掛けられてます。意識されてたりしますか?

ヨン監督:押井さんは「紅い眼鏡/The Red Spectacles」「アヴァロン」「THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 首都決戦」などの実写作品と、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」などのアニメ作品とでは演出スタイルをガラリと全く違うものに変えているので、個人的にはその表現手法がすごく興味深いです。また一方で、庵野秀明さんの「シン・ゴジラ」を拝見したんですが、こちらは逆にアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」と似ている所が多く、実写作品でも庵野さんのカラーがそのまま出ていて面白かったですね。「シン・ゴジラ」は独特な映画でした。一般市民がほとんど登場せず、国家を守る官僚たちが活躍しましたが、逆に僕の『新感染』では、特殊部隊員や官僚などではなく、災難にぶち当たる普通の人々を描いています。どちらも厄災を描いた作品ですが面白い比較が出来ますね。




—これは個人的な希望なんですが、ヨン監督にはもっともっとビッグになってもらって是非とも韓国のロボットアニメ「テコンV」を実写映画化してもらいたいです!

ヨン監督:先日、ナ・ホンジン監督が実写化するかもしれないとニュースが出てましたね(笑)「テコンV」ってカテゴリーで分けると「マジンガーZ」などのスーパーロボット系に分類されると思うんですよ。僕は「機動戦士ガンダム」などのリアルロボット系を見て育ってきた人間なので、スーパーロボットの持つカタルシスがまだ完全には理解できていない気がするんです。スーパーロボットの系譜を汲んで作られた実写映画「パシフィック・リム」も面白い作品でしたが、僕はリアルロボットの方が好きです(笑)「装甲騎兵ボトムズ」や「超時空要塞マクロス」も素晴らしい作品ですね。


—ヨン監督は本当に日本のアニメに精通してるんですね!今後、自分の手でリメイクもしくは実写化したい作品ってありますか?

ヨン監督:実はけっこう真剣に考えてる企画が2つあるんです。大友克洋さんが原作を手がけられた劇場アニメ「老人Z」と、湯浅政明監督のTVアニメ「ケモノヅメ」です。この2作品は実写化したら面白そうだなと思っています。


—メチャクチャ期待していますよ!




【ストーリー】
<時速300kmで疾走する特急列車内でウイルス感染パニックが発生!極限状況下の人間模様が呼び起こす、破格の興奮と感動に乗り遅れるな!>
ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXの車内で突如起こった感染爆発。疾走する密室と化した列車の中で凶暴化する感染者たち。感染すなわち、死ー。そんな列車に偶然乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、出産間近の妻とその夫、そして高校生の恋人同士・・・果たして彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか―?目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。愛するものを守るため、決死の闘いが今はじまる。彼らの運命の行き先は・・・。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』
9月1日(金)新宿ピカデリーほか全国疾⾛!!
© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.
配給:ツイン 公式HP:shin-kansen.com

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