『アウトレイジ 最終章』ジャパンプレミアレポート


北野武監督18作目となるシリーズ最新作『アウトレイジ 最終章』が10月7日(土)より全国公開する。

本作のジャパンプレミアが都内で開催され、北野武監督を始め、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、池内博之、金田時男、岸部一徳の総勢13人が登壇した。

北野監督は本作について「長続きさせようと思えば出来たんですけど、深作(欣二)さんの『仁義なき戦い』シリーズみたいになってしまう。1度死んだ人がまた出てくるわけにはいかないので、一回締めで。」と冗談を交えながら本作を最終章にした理由を説明した。

さらに、「ヨーロッパ行くと『たけしはバイオレンス映画に最近興味はないのか?』って言われる。興味はあるけれど次は純愛映画を撮ると言って、小説を書いたらまぐれで当たってしまって、良いところにいっているんです。これをやってもし失敗して、もう1回挑戦して失敗したら、またバイオレンス映画に戻ろうと画策しています。」と話し、「今回で一応一区切りにはなっていますが、また何年か経ったら日本の役者のオールスターでとんでもないような映画を撮ってみせようと思っています」と今後の展望を話し、会場を沸かせた。

花菱会若頭・西野:西田敏行
「ようこそおいでくださいましてありがとうございます。今日ここにいる皆さんは抽選で当たってきた、“タダ”で映画を見れるラッキーな方たちということですから、他の見ていない人に宣伝する“義務”が生じるわけです(笑)僕自身、体調崩したりした時期が4ヶ月間あって、退院した頃にこのお話をいただいて。今日ここにいる塩見さんとお互いにリハビリをやりながら、(撮影)初日は二人とも支えられながら迎えたわけですが、北野監督のお気遣いもあって、また花菱会を盛りたてることが出来ました」

花菱会会長・野村:大杉漣
「中年の域を超えた俳優が戦うといった、緊張感のはらんだ撮影でした。9年ぶりの北野組で10本目になるんですけど、ようやく『アウトレイジ』シリーズに出演することが出来ました。ものすごくいい作品だと思います!」

花菱会若頭補佐・中田:塩見三省
「北野監督と前作に続いて仕事ができたこと、私にとって最高の時間でした。『アウトレイジ 最終章』、グッとくる映画です!よろしくお願いします!」

花菱会会長付き若頭補佐・森島:岸部一徳
「監督とは今回で3本目になるのですが、最終章に出ることが出来ました。『座頭市』ではあっさりたけしさんに殺される役でしたが、今回はどうなってるか、楽しみにしてください」

花菱会直参幹部・花田:ピエール瀧
「はじめて北野組に参加することができて嬉しかったです。私もまだ一度しか作品を観たことがないのに、今日ここにいるみなさんがこの後映画を観るとなると、もう(回数が)並ばれてしまいます(笑)。『いいなコノヤロー、良かったなバカヤロー!』(笑)。ほんとに『バカヤロー』『コノヤロー』成分をたくさん補充できると思います。顔面には自信があったのですが、この諸先輩方たちの中では・・・。ほんとに『顔面世界遺産』なんて言わせていただきましたが、僕はという感じでした(笑)よろしくお願いします」

山王会会長・白山:名高達男
「前作までは関東を代表するすごい組織だったんですけど、だんだんセコクなってきて、山王会の先輩方に面目が立たないというか・・・。そんな山王会がこの後どうなっていくのか、今日は楽しみにしてください」

山王会若頭・五味:光石研
「名高さんと前作に続いてやれて本当に嬉しく思ってます」

木村組組長・吉岡:池内博之
「出演は役者人生において、本当に幸せでした。現場は高い緊張感で、木村組組長でありながら怯えながらやってました」

警視庁マル暴の繁田:松重豊
「この錚々たるメンバーの中で、僕だけが公務員です(笑)。一緒に写真に映ってはいけない人たちです(笑)。前作に続いてこの世界でやれてよかったです」

張グループ・張会長:金田時男
「ど素人の私がこの映画に参加できて、二度人生を経験している気持ちです。撮影中は監督から演技の指示はなかったので、ワンシーンワンシーンが不安でしょうがなかったです。前作では大友の役を妻にやってもらってセリフの練習を
していましたが、今回はセリフが多くて家でも練習をしました」

友人であり、本職は実業家という金田について、北野監督は「『僕を映画に使ってほしい』と言われ、どうしようかと思いましたけどね(笑)。前作『アウトレイジ ビヨンド』の時はセリフも二つくらいしかなくて、撮影が伸びたことで一年半に渡って『大変だったな大友』というセリフを、奥さんが近くに寄ってくるたびに言い続けてたみたいで(笑)。実際プロの役者さんと混じってもいい演技でしたし、おかげさまでいい映画になりました」と、感謝の思いを語った。

張会長の側近・李:白竜
「28年前『その男、凶暴につき』で出演させていただき、その後監督はベネチアで金獅子賞をとって、北野組でやれて本当によかったなと。『アウトレイジ ビヨンド』、そして最終章にも出させていただき感動しています。ありがとうございました」

大友と行動を共にする男、市川:大森南朋
「『アウトレイジ』が制作されると聞いて、なんとかチャンスはないものかと思っていたんですが、加瀬亮くんがでていて嫉妬。ビヨンドでは桐谷健太、新井浩文が出ていてまた嫉妬が芽生えまして、恨みつらみみたいなものがあって、今回またアプローチをさせていただいて夢が叶って、最高の状態でできたと思っています」

【あらすじ】
《関東【山王会】 vs関西【花菱会】》の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた。そんな折、取引のため韓国滞在中の【花菱会】幹部・花田がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、《国際的フィクサー【張グループ】 vs巨大暴力団組織【花菱会】》一触即発の状態に。激怒した大友は、全ての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その【花菱会】では卑劣な内紛が勃発していた……。

『アウトレイジ 最終章』
配給:ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野  
(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
公式HP:http://outrage-movie.jp/

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