『ジャスティス・リーグ』解説① “全員主役”ジャスティス・リーグのメンバーを 最新情報と合わせて杉山すぴ豊さんが紹介!


ワーナー・ブラザースは、2018年3月21日(水)に『ジャスティス・リーグ』のブルーレイ&DVD リリース/デジタルレンタル配信を開始する。(デジタルセル先行配信中)

これを記念して、本作に登場する6人のヒーローについてアメコミライターの杉山すぴ豊さんが徹底解説!第1弾となる今回は、スーパーマンを復活させるべく集結したバットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグの5人を、単独映画の最新情報なども交えて紹介!

いよいよ『ジャスティス・リーグ」がブルーレイ&DVD リリース/デジタル配信されます。(デジタルセルは先行配信中)劇場公開で楽しんだ方はもちろん、見逃したという方はぜひこの機会にご覧ください。

個人的にはヒーロー映画史に残る快作にして本作につながる前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』はストーリーが少し複雑な面もあったのですが、今回はそこが解消されていて物語は極めてシンプル。宇宙からやってくる脅威に対し、同時多発的にこの世に存在したヒーロー(超人)たちが結集し迎え撃つというものです。話がストレートになった分、個々のヒーローたちのキャラをちゃんと描く余裕ができました。集団ヒーロー作品は、どうしても主役格とサブ役に分かれちゃうこともあるのですが、本作はまさに”全員主役!”です。実はこの『ジャスティス・リーグ」以降、本作に登場したヒーローたちのソロ映画が予定されているので、一人ひとりを魅力的に紹介する、という目的もあったかと思うのですがその狙いは成功しました。

まずジェイソン・モモア演じるアクアマンですがアメリカではこの冬(日本での公開日は未定)彼を主役にした『アクアマン』が公開。本作ではその豪快さとかわいげ(笑)でファンになった人も多いでしょうが、彼が抱える人間と海底人という2つのアイデンティティの葛藤を描いたドラマと今までのヒーロー映画では描かれたことのなかった水中アクションを絡めた作品になりそう。アメリカでは関係者のテスト試写があったらしく、『ワンダーウーマン』級のすばらしい出来栄えだそうです。

さて本作でも事実上のリーダーだったガル・ガドットが相変わらずハマり役のワンダーウーマン。続編が来年の冬に本国で公開予定。『ワンダーウーマン』の強みはやはりヒーロー映画に”女性視点”を盛り込んだこと。続編もヒーロー映画×女性映画としての面白さに期待ですが、この『ジャスティス・リーグ』では冒頭の、銀行でのテロリストとの闘い(=鳥肌物のスーパーアクション!)をはじめ、このキャラを使ったアクションにはまだまだ多くの可能性があることを示してくれました。従って最高にかっこいいヒーロー映画になるかも。

本作の明るいムードメーカーになったのはフラッシュ!彼の持つ”普通の若者目線”があったから、観客はこのジャスティス・リーグと共感しやすかったのでは?ただ本作でも描かれたとおり、このフラッシュはその明るさとは裏腹に家族に悲劇があって、彼はその苦悩をかかえています。噂されているフラッシュの単独映画は原作コミックで人気の「フラッシュ・ポイント」というエピソードがベースと言われています。このお話は、その家族の悲劇を救うため、フラッシュが超スピードで時空を超えて過去を変えてしまったために、世界が変わってしまうという壮大な物語。バットマンやワンダーウーマン、アクアマンも全く違った存在になってしまうのです。果たしてこれが映像化されるのか?フラッシュは”悲劇をかかえた明るいヒーロー”という難しいキャラでもあるのですが、若手の中でも演技派でもあるエズラ・ミラーなら大丈夫ですね!

そして本作で注目度のあがったサイボーグ。AI 時代、デジタル化時代を先取りした”最先端ヒーロー”であると同時に、”普通の人間ではなくなってしまった悲しみ”という昔ながらの”お約束”を見事にミックスさせています。本作が本格的な映画デビューとなるレイ・フィッシャーがチームの中では一番異形のこのヒーローに人間味を与えていました。サイボーグのソロ映画も進んでいます。実はマーベルの『ブラックパンサー』の大成功が黒人ヒーロー映画ブームを作りそうで、DC でそれに応えるのは『サイボーグ(仮題)』となりそうです。

さてバットマンです。「ダークナイト」シリーズの成功で”バットマン=重苦しい、暗い(そこが魅力でもある)”というイメージがついているわけですが、この、『ジャスティス・リーグ」では久しぶりに”人間味ある、正義のヒーローとしてのバットマン”の良さも出ていました。ダークヒーローとしても、ヒーローとしても描ける、というのがバットマンというキャラの良さだと思うのですが、実際、”バットマン映画の今後”については様々な憶測がとんでいます。ベン・アフレック演じるバットマンはいま撮影中の『スーサイド・スクワッド2(仮題)』に登場する噂や、『ジャスティス・リーグ』とは全く別のテイストで作るマット・リーヴス監督の『ザ・バットマン(仮題)』という企画も動いているそうです。楽しみですね。というわけでヒーローたちの今後のソロ活動に期待しながらも、まずは全員集合の華麗なるステージ『ジャスティス・リーグ』をぜひお楽しみください。

<TEXT:杉山すぴ豊>

『ジャスティス・リーグ』
2018年3月21日(水)ブルーレイ&DVD 発売・レンタル開始/デジタルレンタル配信開始
ブルーレイ&DVDセット(2枚組)¥3,990+税
デジタルセル先行配信中
発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
(c) JUSTICE LEAGUE and all related characters and elements are trademarks of and (c) DC Comics.
(c) 2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and RatPac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/justiceleaguejp/

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