黒沢清監督が日本・ウズベキスタン合作映画に完全オリジナル脚本で挑戦!


黒沢清監督が、日本とウズベキスタンの国際共同製作作品の監督を務めることが決定した。

日本とウズベキスタンが、1992年1月26日に正式に国交を樹立してから25年が経ち、日本人が建設に関わったナボイ劇場が、1947年10月の完成から70周年を迎えたことを記念した両国の共同製作企画となる。

今回、黒沢清監督が、オリジナル脚本で挑む本作の日本公開タイトルは『世界の果てまで(仮)』(working title『 To the Ends of the Earth』)。日本のテレビバラエティ番組のクルーと共に取材のためにウズベキスタンを訪れた女性タレントが、現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって、新しい世界が開かれ、成長していく姿が描かれます。撮影は、駐日ウズベキスタン大使館、ウズベキスタン政府国家観光発展委員会、国営映画会社ウズベクキノなどの全面的協力により、ウズベキスタンでのオールロケーションで4月~5月に予定。

■監督・脚本:黒沢清 コメント
かつての世界の中心”ティムール帝国”、この響きに私は昔から強く魅了されていました。今まさにその場所ウズベキスタンにいます。私の大好きな俳優、スタッフたちとここで映画を撮るのです。きっと、これまでのどれにも似ていない映画になるでしょう。いくつかの夢が同時に叶ったような思いです。シルクロードのど真ん中に、何の予備知識も持たないひとりの若い日本人女性を放り込んでみました。彼女の唯一のとりえは並外れた用心深さです。押し寄せる異文化を警戒し、拒絶し続ける彼女は、果たしてこの国を理解することができるのでしょうか。また、この国の人たちも、そんな彼女をひとりの人間として認めてくれるのでしょうか。今回の映画が扱うテーマはそれです。実は、私自身もう何年もそういう状況に直面しているのです。

■ウズベキスタン政府国家観光発展委員会 アジズ・アブドハキーモフ議長(大臣) コメント
黒沢清監督に初めて駐日ウズベキスタン大使館でお逢いした際に、監督がウズベキスタンをはじめとする中央アジアに昔から強いご興味をお持ちだったと伺いました。本企画のお話を伺い、観光庁はこの映画への支援を決定し、ウズベキスタンに監督一同をお招きしました。我が国に興味を持ってくださっている黒沢清監督が、ウズベキスタンオールロケーションで映画を撮影することを嬉しく思っています。ウズベキスタンと日本は、古くから深いつながりを持っています。この映画を通して、さらに我々の友好関係が深まり、日本の皆様に現代のウズベキスタンと我が国の歴史に触れていただける素晴らしい機会になることを期待しております。

【ウズベキスタン共和国について】
中央アジアに位置する旧ソビエト連邦の共和国。1991年のソ連崩壊によってウズベク・ソビエト共和国はウズベキスタン共和国として独立。首都はタシケント。国土面積は日本の1.2倍。人口は3190万人。シルクロードの中心地や、ユネスコの世界遺産の宝庫として、城壁に囲まれた旧市街地ヒヴァ(イチャン・カラ)、東西の文化が交わる青の都・サマルカンド、古代より栄えた日干しレンガの茶色の街・ブハラ、緑の街・シャフリサブス、仏教文化のテルメズ、などが世界的に有名。

『世界の果てまで(仮)』2019年、公開予定
英題:『 To the Ends of the Earth』(working title)
監督・脚本:黒沢 清
撮影:芦澤明子 (黒沢作品は『予兆 散歩する侵略者』に続き10作目)
美術:安宅紀史 (黒沢作品は『予兆 散歩する侵略者』に続き7作目)
企画・制作:ローデッド・フィルムズ/東京テアトル/Uzbekfilm
制作協力:ジャンゴフィルム
配給:東京テアトル

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