インディーズ長編映画『Dプロジェクト』遂に完結!Project Yamaken 山岸謙太郎監督インタビュー!


2015年に演劇集団「6番シード」の記念PVを手がけた際、そのクオリティの高さから長編映画を作って欲しいとの声を受け、チャプターごとに制作を行い、その都度イベント上映を行いその収益で続編を制作するという斬新な映画製作が試みられた『Dプロジェクト』が遂に最終章の第四弾を持って完結を向かえた。

今回、本作を監督した山岸謙太郎に独占インタビューを敢行しました!

[取材:畑史進]

Dプロジェクト最終章《「シーナ編・クリュウ編」》
オザワ総理暗殺から一夜が明け、ルポライターのシーナは、ある資料を発見したことからDプロジェクトの真実と総理暗殺の首謀者を知る。事件解決の為に奔走するシーナが訪れたのは、生きる気力をなくしたフリーターのトウドウだった…。トウドウとの別れを決断したクリュウ。事件のショックで声が出なくなったクリュウには、トウドウが準備したソロライブで歌を歌うこともできなくなっていた。非常事態宣言が発令された街を彷徨うクリュウ。そこで彼女が呼び出した相手は、驚くべき人物だった…。

本作のメガホンを撮ったのは武田梨奈主演の「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」でも脚本・監督を努めた山岸謙太郎。トークショーでの自己紹介の際には「商業作品に魂を売った~」と自虐を含めた形で会場の笑いを誘った。本編公開後のトークショーではキャスト陣が衣装を着ての登壇で写真撮影も可能と観客に対するサービスも満載。3月30日から4月8日までトークイベントを交えた全編の公開が「ステージカフェ下北沢」「北とぴあドームホール(4月4日のみ)」で行われているので気になる方は是非足を運んで欲しい。

■山岸謙太郎監督 独占インタビュー

―――Dプロジェクト完結おめでとうございます!ここまでどれくらいかかりましたか?

山岸:本編は2016年の5月から始まって本当につい最近まで制作していましたね。元々は2015年の「劇団6番シード」のPVが予告編みたいな感じだったもので終わらせたんですけど、そこからファンの方が是非本編を見たいという声があったことから本編作ったノリの企画でしたね。

―――想定より長くなりました?それとも短くなりました?

山岸:長くなりましたね(笑)。本当は2時間にするはずで脚本を見ても2時間が良いところだろうと思ったんですが、途中の「ドリーム出版」の編集長や「アタッカーズ」の様なちょっとだけの出演だったはずのキャラクターが割と人気が出たんです。これが途中途中の上映の面白さなんですが、人気の出たキャラクターを掘り下げていったら予定よりも30~40分長くなっていった感じですね。

―――予算もその分上がっていった感じでしょうか?

山岸:そうですね。予算も当然多くなっていくんですが、お客さんもグッズを買ったりお客さんがお客さんを呼んでくれたことで赤字にはなりませんでした。使ったお金も予想以上だったんですが、集まったお金も予想を越えてくれたので結果的には良い方向に成りました。

―――最終的に劇場公開まであると思いますが、そこからメディア化はどの様な工程を考えられていらっしゃいますか?

山岸:メディア化は実際DVDを上映の度に販売して今回も最終章のDVDも売っています。ある種メディア化は並行して行っていっている形なんですが、2時間版、劇場公開版はおおよそ1年後の劇場公開が終わってからという形になりますかね。

―――編集大変じゃないですか?

山岸:今やっているんですが、けっこう大変ですね。前編・後編にしてしまったら配給さんが扱ってくれないと思うので、なんとか90分に収めようとしてます。

―――もう『Dプロジェクト』の様な作品は撮られない感じですか?

山岸:僕は自主映画スタイルは自分の中の源でもあるので続けていきたいと思っています。もちろん商業も始まったばかりなのでどうなっていくかはわかりませんが、「Project Yamaken」はこのまま続けていきたいです。

―――次の商業映画の予定ってありますか?

山岸:ちょいちょい企画を頂いたり、出したりしている段階なのでこれからどうなるかというところですね。

『Dプロジェクト』公式HP:https://www.dproject-movie.com/

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