オンエア直前!NHK プレミアムドラマ『アイアングランマ2』飯田譲治監督インタビュー

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NHK-BSプレミアムで、大竹しのぶ、室井滋主演、飯田譲治が原作・脚本・演出を務める『アイアングランマ2』が6月3日22時からスタートする。

この度、原作・脚本・演出を務めた飯田譲治監督に単独インタビューを敢行。新シリーズへの熱い想いと今後の展開を語っていただいた。


本作は2015年にオンエアされた『アイアングランマ』の人気を受けて制作された続編で、内容は外交諜報活動を行う元特殊捜査官の塩谷令子(大竹しのぶ)と佐藤直美(室井滋)、通称“ソルト&シュガー”が第一線を退き、各々が平凡な日常を満喫している中、ひょんな事で再会したことからお互いの利害の為に再結成し、日常生活を守りつつ再び特殊捜査官として復帰するスパイアクションとコメディーが合わさった異色の作品となっている。





―――この様な異色な作品を作るきっかけは何だったのでしょうか?

日中韓合作ドラマの『Strangers 6』が終わった後に、NHKの方と知り合うきっかけができてお会いしました。海外でも勝負できる作品を作っていきたいというお話があって、是非やってみたいと。同じ頃に、30年来の友人室井滋を主演にしたドラマができないかなというのを模索していたんです。彼女は女優としてすごい力量があるので、それを生かして面白いドラマが作れないだろうかと考えていました。今、50,60,70代向けのドラマってたくさんありますけど、そういうのってなんだか子供に絵本を読ませるみたいにわかりやすくて説明過多なミステリーや、「人生って何なのか」、「幸せとは何なのか」みたいな人間ドラマばかりなのに疑問がありました。上の世代って『007シリーズ』とか『スパイ大作戦』とか『キイハンター』などの活劇を見て育ってきているんですよ。それで、引退していた敏腕の工作員が年を取ってから復帰するという話を思いついたんです。それで、その話を何人かに話しているうちに、主演を二人にして大竹しのぶと室井滋の初共演ドラマってのはけっこう面白いんじゃないかというアイデアが浮かんで、勝手にワクワクして、二人にあてがきする形で台本を仕上げました。世の中ではもうおばあちゃんの括りにされてしまっている二人の女性が実はすごく鋭くて強くて、現役の諜報員よりも優れていて、事件を解決していくという──。台本を書き上げてしのぶさんに読んでもらったら、彼女もすごく乗ってくれて、それをNHKに持ち込んで、映像化してもらえることになりました。


―――こういうのも失礼ですけど、高齢の女性二人を主役って中々通らないですよね。

大竹しのぶ、室井滋の初共演っていうのが大きなプラスポイントだったんだと思います。


―――意外なのが、NHKがバイオレンスにも通じるアクションシーンをOKにしたことです。

ファーストシーズンはカーアクションもあったし。みんな企画の段階ではあんなアクションドラマになるとは思っていなかったんでしょうけど、実はガンアクションも含めて、ただやってこなかっただけで、やってはいけないというルールは無いんだと思います。


―――近接格闘シーンも全部お二方があのスピードで演られているのですか?

演出で映像上多少の加工はしていますが、基本的にはあんな感じです。二人とも、感がいいんですよ。だって、あれだけ長い間良い演技をしてきた人たちだから、体の動きも鋭いんです。そこは凄いと思います。


―――リテイクはどれくらい撮られたんですか?

もちろんアクションなんで、うまくいくまで何度かは撮り直しますが、二人とも勘が良くて覚えるのも早かったです。





―――アイアングランマ1は前編後編でワンセットになっていたんですが、飯田監督の中では2時間ドラマもしくは1本の映画として製作していたのでは無いでしょうか?

ファーストシーズンは全6話で2話で完結するようにしていたので、90分に再編集してどこかの場所で映画として上映できないかとも思ったんですけど、中々難しかったですね。一方セカンドシーズンは、4話で一つの物語になっているんですが、実はファーストシーズンが終わった後に劇場版を作ろうとしていて、100分のつもりで物語を書いていたんです。でも、その後にセカンドシーズンの話になったんで、4話のドラマとして再構成しました。


―――シーズン2はクリフハンガーな展開になっているんで、次が見たくなるという仕掛け作りになっていますね。

僕がそういう連ドラが大好きで、ずっと作りたかったんです。『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』というアメリカで大ヒットしたドラマが大好きで、けっこう参考にしました。巨大なマフィアファミリーのボスが、家に帰ると奥さんの尻に敷かれ、更に子供の進学で責められたりする。まったく違う『ファミリー』の間をそれぞれの難題を抱えながらいったりきたりするというギャップを描いたドラマです。アイアングランマの令子と直美に共通するところが多くて、ホントに面白い作品でした。


―――大竹さんと室井さんでは過去を匂わせる比重は違えど、説明的にドラマに組み込んでいないのは凄いと思いました。

でも、工作員ってあんなものだと思いますよ。その上で情に弱い直美と一見クールに見える令子がいるけど、どっちも実は同じようなもので、凹凸のようにくっつくバディものの基本として描いています。


―――アイアングランマ2は1話から4話までと、5話、6話の構成にしたことで、展開が早くてとても観やすいんですよね。これは、飯田譲治監督なりの2時間ドラマの新しい作り方を提唱したなと感じました。

アニメを作る人達と仕事をすることがあるんですが、彼らは非常に頭の回転が早くて、中味の良いモノでないと世界マーケットでは勝負できないという切磋琢磨が必須の環境にいるからみんな鋭いんです。彼らが作ったアニメを見ると、非常にテンポが良くて面白いんですよね。外国の連続ドラマのエッセンスをすごく巧みに取り入れていて、面白い作品を産みだしています。実写ドラマもそのレベルに行きたいと思います。


―――シーズン3の展開も考えているんでしょうか?

それよりも劇場版がやってみたいですね。BSの連ドラなんで大きくブレイクすることは難しいですが、50代60代の方って娯楽作品をよく観てきた世代なんですよね。そういった人たちのフックに引っかかってこの作品がブレイクしてくれたら、夢ではないかもと思いっています。




BSプレミアムドラマ 『アイアングランマ2』
2018年6月3日(日)スタート<49分・連続6回>
NHK BSプレミアム 毎週日曜 よる10時から
番組HP:https://www.nhk.or.jp/pd/irongrandma2/index.html



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