映画『ヴェノム』レビュー


[記事:畑史進]

マーベルユニバースのアンチヒーロー『ヴェノム』がいよいよ11月2日から日本公開をスタートする。日本のマーベルファンは10月5日のアメリカ公開から1ヶ月ヤキモキしていたに違いないだろうが、あと少しの辛抱だ。ヴェノムは『スパイダーマン3』に登場した黒いスパイダーマンの様な姿で登場し、映画の内容はほとんど覚えていなくても彼の姿だけでも覚えているという人は多いことに違いない。本作はトム・ハーディ演じる記者のエディがある日、宇宙から持ち帰られた謎の生命体シンビオート「ヴェノム」に体を寄生されたことで、様々な敵や困難に遭遇し、戦って行く中でエディとヴェノムが文字通り一心同体となっていくヒーローストーリー。

ヴェノムはスパイダーマンとライバル関係にあるものの、本作は『アベンジャーズ』とは一線を画し、設定を共有しない作品だ。その為マーベル映画と聞くだけで長ったらしい印象を持ちがちな人や、マーベル映画初体験の人がいきなりこの作品を観ても最後まで楽しめる作りになっている。途中展開されるアクションシーン、バイクチェイスシーンはいずれも大変激しく、観客も今までに見た事がないような、触手のように動くバイオテクノロジー満載の戦いに手に汗握ることは間違い無いと思うが、一方でアクションシーンの展開が早すぎるために何が起こっているのかわからない部分も多々あった。

この作品は元がコミック作品であるためか、アクションシーンの途中にアメコミのワンカットのような決めのポーズが入る事もあり、その瞬間のヴェノムの躍動感はなんとも言えない美しさを我々に魅せてくれる。ただ前半30分ほど、エディがヴェノムに寄生されるまでのシーンは会話だけのシーンが多く、少々かったるく感じるかもしれない。その後寄生された後のヴェノムとエディの会話は、ジョークを交えたユニークなものだからこそ、より前半のシーンがもう少し短くならかったものかと思ってしまう。この作品は暴力表現からエロス描写まで徹底して行っている為、終始細かな演出に目が離せない刺激的な体験になる事は間違いなし!

『ヴェノム』
11月2日(金) 全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)&TM 2018 MARVEL
公式HP:http://www.venom-movie.jp/

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