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更新 2008年10月09日

animeJam

アニメジャムでは、映画に限らずいろんなジャンルのアニメ情報をご紹介します。
インタビューなども企画していますので、是非、覗いて見てください。

『バイオハザード ディジェネレーション』神谷誠監督×小林裕幸プロデューサー対談インタビュー

1996年に発売されて以来大ヒットを記録してきたゲーム「バイオハザード」シリーズ初のフルCG長編作品!本作はゲーム版の「バイオハザード2」の続編である。 舞台は「アンブレラ事件」から7年後のアメリカ中西部。バイオテロや薬害被害者の救済のためNGOに所属しているクレア・レッドフィールドは空港にいた。そこでゾンビを発見するが、止める間もなく警備員が噛まれてしまう。そして次々と人々が感染が広がり空港内は大パニックとなってしまう。主要キャラクターには、クレアの他にレオン・S・ケネディも登場する。今回メガフォンをとった『日本沈没』『L change the WorLd』などの神谷誠監督と、『バイオハザード4』『デビル メイ クライ』などでヒットを記録したカプコンの小林裕幸プロデューサーに話を聞いた。

──今回、フルCGアニメーションの長編映画として作ったきっかけは何だったんでしょうか?

小林プロデューサー(以下:小):ゲームを制作する場合、一本に何年もかかってしまうので、なかなかすぐに次を作ることが難しいんです。 シリーズによっては、キャラクターが違う場合もあり、クレアにいたっては8年振りなんです。そうなると寂しかったので、何か映像を作れないかと日頃から考えていたんです。カプコン単体ではなかなか難しかったんですが、そんなときに、実写版の『バイオハザード』でお世話になっているソニー・ピクチャーズさんからフルCGで『バイオハザード』をやりませんかという話をいただいたんです。

──実際、作ることになりいかがでしたか?

小:僕はやりたかった企画なので嬉しかったですね!「バイオ4」の続きでレオンの活躍を描きたかったからです。

──今まではゲームのプロデュースやディレクターという仕事でしたが、今回映画ということで、どんな違いがありましたか?

小:やっぱり、ゲームのプロデュースというのは基本、ひとりなんですね。それぞれの担当の方と話をしたりするんですけど、ゲームを作る部分では、ひとりでディレクターと話を詰めていかなくちゃいけないというところがツライところでした。今回、ソニー・ピクチャーズさんとの共同プロデュースということで、新しいプロデュースの仕方の勉強になりましたし、経験値となりました。みんなで共有できる分のいいところ、悪いところというのがありますね。

──それはある程度、自分自身の意見が通らない部分もあるということですか?

小:それも当然あります。逆にいいアイデアをもらったりもします。

──今回、神谷監督を起用されたきっかけは?

小:2003年に発売した『ディノクライシス3』というXboxのゲームのCGムービーを、神谷さんに監督してもらったんです。それをちょうど作ったのが今回もご一緒に制作のデジタル・フロンティアさんだったので、スムーズに進められると思い、お願いしました。あと、神谷さんは『バイオハザード』と『ゾンビ』が好きなので問題ないと確信していました(笑)。

神谷監督(以下:神):子供の頃はモデルガンを集めていたので、ゲームが買えなかったんです。じつは、ファミコンも一切遊んだことがなかったんです。中学生の頃に、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』を観てこれはすごい映画だと思ったんです。ゲーム雑誌を見たら『バイオハザード』というゾンビと戦えるゲームが発売されることを知って、これは買わなきゃ!って買いましたね。たぶんそのときは、とっくにいい大人で30歳過ぎていたと思います(笑)。忙しかったんですけれども、仕事が終わってから夜中ずっと遊び続けてしまい、「もう寝ないと明日の仕事が…」って電源を切るんですけど、「でもあのドアの向こうにきっと…」って思うとまた電源入れて遊んでしまうというくらいハマったんです! その話を『バイオハザード』を作ったカプコンさんの方に、「『バイオハザード』が大好きなんですよ」って話したことがきっかけになったと思うんですよね(笑)。

──その当時から、『ゾンビ』が好きでという話はしていたんですか?

小:それは聞いていました(笑)。『バイオハザード』は“ゾンビ”という部分があるので、初めて作るフルCGの長編ときにはゾンビを出そうという意識はありました。

──今回、ゲームの声優の方を使っているんですよね?

小:はい。ゲームのキャラクターと一緒の声優の方にお願いしました。そこが同じでないとニセモノ感がでてしまうと思ったんです。日本人は英語だから変えてもそこまで違いが気にならないと思いますが、海外のファンの方たちにニセモノだと思われるのはよくないと思ったんです。

──この企画はいつからスタートしたんですか?

小:僕が話をいただいたのが、2006年の秋くらいですね。神谷監督には年末くらいで、2007年の1月にスタートしました。だから、制作期間は1年半強くらいです。

──神谷監督はゲームの『バイオハザード4』はプレイされたことはありますか?

神:実はちょっとしかやっていないんですよ…。さっきも言ったように、僕はプレステしか持っていないので、後から出たじゃないですか。だからやりこんではいないんですよ。最初にやるときは、総集編のDVDを見せていただいて。あとでプレステ版をいただいて、やりこんではいないんですけど、ちょっとやってという感じで。

──研究所で死体が落ちるところとかゲーム的な感じがしました。

小:そこはあんまり、倒し方とかはあまり注文はしていないんです。あの研究所のところは脚本を担当していただいた菅さんのアイデアなんです。

神:落ちるっていうところを僕が注文して、大きい建物が核廃棄物処理施設の地下に落ちていくような感じで書けませんか?って言ったら、菅さんが研究所の構造を考えてくれて、東京ドームをイメージして作ってくれました。

──神谷さんはゲームの制作にもっと携わりたいと思いますか?

神:話聞くだけで難しそうですからね…。僕は、ゲームは遊ぶ方がいいですね(笑)。

──小林さんは映画に携わりたいと思いますか?

小:僕は映画が好きですので是非、かかわりたいですね。実写もやりたいですね(笑)。

──どういうことがゲームの制作よりラクでしたか?

小:ラクな部分は、いつもコントローラーを触ってプレイの感覚、爽快感だったりとか、緊張感だったりとか確認するんですよ。そういうのがやっぱり制作行程であるんですけど、それがないのがラクなんですよ。チェックしなくていいんで。それと、僕が一人で考えるわけではないんですけど、ゲーム攻略をスタッフが考えてチェックをしなくていい部分ですかね。

──ゲームと映画の違いはなんですか?

小:ゲームだと映像部分は所々なんです。実際にプレイする前後のゲームの映像構成と違って、映画は全編映像がギュって詰まっていて、喜怒哀楽や起承転結とか見せ場というのを台本の段階から考えるのが僕なりに大変でしたけど、勉強にもなりました。

──空港でゾンビパニックになるというシチュエーションは最初から決まっていたんですか?

小:最初、僕が空港にしてほしいとお願いしていたんです。空港でバイオテロというのはけっこう早めに決めていました。そこを神谷さんと菅さんに膨らませもらい今回のような面白い展開ができたんです。

──空港ということで、作りやすかった部分と作りにくかった部分は何ですか?

神:作りやすいというよりは、空港と言われたので、だったら飛行機を突っ込ませましょうとか言いました。中学生レベルかもしれませんが(笑)。

──今まで、どんなゾンビ映画を観ていますか?

小:僕はホラーが嫌いなのでゾンビ映画は観ないんです。『バイオハザード』を作り始めてから仕事でホラー映画を観に行って勉強しましたね。リメイク版『ドーンオブザデッド』は観に行きましたよ。

──逆に、気持ちがフラットな状態でゾンビゲームを作っていたんですね。

小:なので、お化け屋敷とか行かないんです。

──今だにホラーは苦手ですか?

小:だいぶ『バイオハザード』のおかげで慣れました!昔は『エイリアン』ですら怖くてテレビで観れなかったんです…。今は『エイリアン』は大好きで観れます(笑)。

神:僕は基本的にホラー映画は昔から大好きです。『ゾンビ』は中学生のときに新宿プラザの街頭テレビで流れる予告を見て以来の大ファンです。中学の一番多感なころに観ちゃったからそれ以来、ゾンビものがあると必ず観に行っていました。十何年くらい前に、知り合いが仕事でアメリカにいたので、遊びに行ったんです。その時期にピッツバーグで「ゾンビジャンボリー」というイベントがやっているらしいぞって聞いたので、行きましたね!ロメロとかトム・サヴィーニとかがいて、「サイン、サイン!」ってサインもらったりする位に好きなんですよ(笑)。

小:僕の中では今までシリーズの中でサスペンス要素を謎も多く、人間ドラマも細かく描かれていると思います。ゾンビと戦うとかがメインのゲームで人間ドラマってじつは描きにくいんです。所々で起きるドラマでどれだけ人間ドラマが描けるか!となっても、たいして描けないので、薄く台本を作るんですよ。今回はキャラクターそれぞれの人間ドラマが描けて楽しかったです。

取材:吉田武 新海優香  文:新海優香 神谷誠
1965年生まれ。『平成ゴジラシリーズ』の川北紘一特技監督、『平成ガメラ3部作』の樋口真嗣特技監督などの助監督を経て、2000年『ホワイトアウト』で特撮監督としデビュー。他にもゲームのムービーやCM、メイキングビデオ、TV番組の再現ドラマのども幅広く手掛け、2007年には『新・女立喰師列伝/「歌謡の天使 クレープのマミ」』にて脚本/監督デビューも果たす。

小林裕幸
1972年生まれ。1995年にカプコン入社後、「BIOHAZARD」「DINO CRISIS」等のゲーム開発に参加。1999年よりプロデューサーとして「Devil May Cry」「DINO CRISIS」シリーズ「biohazard」シリーズ、「戦国BASARA」シリーズ、アニメ「デビル メイ クライ」等に関わり、数々のヒットを記録する。

10月18日(土)より新宿ピカデリー、梅田ブルク7、名古屋ミッドランド スクエア シネマにて2週間限定ロードショー! 
製作年:2008年
製作国:日本
本編:97分
監督:神谷誠
プロデューサー:小林裕幸
脚本:菅正太郎
制作:デジタル・フロンティア
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.biohazardcg.com/
© 2008 カプコン/バイオハザードCG製作委員会





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