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更新 2008年09月11日

BOOKJam

久々の更新となってしまったブックジャム

第3回目は「蛇にピアス」をご紹介します。

蜷川幸雄監督により映画化となり公開を迎える『蛇にピアス』。原作は同タイトルの金原ひとみ著書「蛇にピアス」。第27回すばる文学賞(集英社が主催する公募新人文学賞)を受賞したデビュー作であり、同作で20歳という若さで綿矢りさ著書の『蹴りたい背中』と共に第130回芥川龍之介賞を受賞した作品である。

ストーリーは主人公の19歳のルイという少女がクラブでアマという男と出会い、「スプリットタンって知ってる?」というアマの一言から始まる。ルイはアマから蛇のように割れた舌“スプリットタン”を見せられその舌に心を奪われる。「君も、身体改造してみない?」というアマの言葉にルイは首を縦に振っていた。そしてアマに連れてこられたパンクな店でルイは舌に穴をあけてもらい、彫り師であり店長のシバと出会う。スプリットタンと共に、背中に龍と麒麟の刺青も背中に入れることを決意する。アマと付き合い同棲しつつもサディスティックなシバとの関係を持つルイ。少しずつ舌のピアスを拡張していき、刺青も徐々に完成していく中、ある日アマが起こした事件によって物語は変化していく。
ルイの一人称で描かれている本作。彼女の感情や肉体描写が生々しく描かれていて、痛みにより生きている実感、存在を認識するルイ。「蛇にピアス」もだが、「アッシュベイビー」(04)、「AMEBIC」(05)など彼女の作品の中に金原自身と思わせる一部分が伺える。

映像化に伴い、注目させるのはそれぞれの役をこなす俳優と、何よりも“スプリットタン”と“龍と麒麟の刺青”である。今まで、読者の中にあったそれぞれの映像が映画化されるということにより大きな期待となった。金原直々のラブコールにより蜷川幸雄監督がメガフォンをとり、宮脇卓也と共に脚本にも務めた。
主人公ルイには映画初主演であり、同年代の吉高由里子が体をはったハードな演技をしている。アマは『M』や『サッド・ヴァケイション』などに出演し、実力を高く評価されている高良健吾、シバにはデザイナーという顔を持ちつつも、『ピンポン』『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』など俳優としても活躍しているARATAが出演。
他にも、あびる優、ソニンや特別出演で市川亀治郎、井出らっきょ、小栗旬、唐沢寿明、藤原竜也など豪華メンバーも出演。原作に忠実にしつつも、映像化にともない原作の読者をもさらに魅了させる作品となっている。

動画をみる
予告編(01:59)
9月20日(土)渋谷シネマGAGA!、シネスイッチ銀座、新宿バルト9、シネ・リーブル池袋、他全国ロードショー!
● 製作年:2007年
● 製作国:日本
● 監督:蜷川幸雄
● 原作:金原ひとみ ● 出演:吉高由里子、高良健吾、ARATA、あびる優
● 配給:ギャガ・コミュニケーションズ
●公式サイト:http://hebi.gyao.jp/
©2008「蛇にピアス」フィルムパートナーズ

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