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更新 2008年6月09日

シネマゲーム☆バカ一代

第18回 今、最もインタビューしたい謎の映画人、ウーヴェ・ボル監督! 第三回

Text by ジャンクハンター吉田

 週刊ファミ通のブルボン小林氏(芥川賞作家の長嶋有氏が用いる別ライター名)のコラムで『ゲームになった映画たち』がシネマゲームのジャンル構築しようとしていることに感動したと書いてくれたり、 ITmediaの日々是遊戯(この連載書いてくれている方、是非連絡ください! 会ってお話したいです!)の連載にて取り扱って頂けたことで、Yahoo!JAPAN筆頭に各種ポータルサイトにて紹介されたりことによって何かと話題に挙がったり、大変嬉しく感じております。  シネマトピックスオンラインで一番最初に詳細な記事にして頂けたのですが、この記事をブルームバーグの萩原氏に見つけて頂けたことで来たる、7月5日の土曜、17:30〜18:00に放送予定のフジテレビ『スーパーニュース WEEKEND 土曜版』(当初、日曜版の予定でしたが変更があり6/21の予定になりましたが、それも変更で7/5になりました)でカプコンの辻本社長への導線(あまりの大役過ぎに本気でチビりそうになった)で映画とゲームのクロスオーバーについてコメンテーターで登場しております。マイノリティーなシネゲーへ追い風が吹いて来ました♪ シネマトピックスオンラインの外川さん、ありがとうございました!

 さらに吉田がスーパーバイザーを務めているソフトサインの計和友紀社長から大学時代の友人という4gamer.netの吉岡氏(プロレスおたく)を紹介して頂き、6月21日の土曜より、毎週シネゲー連載を4gamerのWEBサイトにて相棒の灸怜太のサポートと共に展開していきます! というわけで、幅広く展開中なシネマゲームのコンテンツがさらに拡大していけば、ジャンルとして築き上げられる野望の日も近い……かな!? 激務だけども、ジャンル確立のためにはオファーを頂ければ基本的に吉田も灸怜太も断らないようにしますんで……まだまだ物足りねぇぜ!(by 北方謙三)

 と、近況前置きは自分の宣伝から入りましたが(自分の連載だから当然か)、ボルちゃんのインタビューを前回掲載したら、今度は中途半端で続きが早く読みたいとのご意見もゲーム関係者などからケツを叩かれながらあったので、アトランタ在住のAlexに早く続きを送らせて急いで翻訳をしたものを公開。っつうか、まさかボルちゃんネタで連載3回分まで展開すると思わなかった……。ホラー秘宝で執筆したアレクサンドル・アジャ監督の大解剖ネタと同じスタイルでボルちゃんを書くつもりだったのだが、まさか海外でインタビューが取れてしまってはボリュームを膨らまさなきゃいけないでしょー!! ってか、実はみんなボルちゃんに興味シンシンなんじゃないのかしら? <一回目><二回目>

▼インタビューに対して、怒りの獣神サンダー・ボルちゃん状態でハッスルしまくり!

――『ポスタル』を鑑賞させて頂きましたが、ブッシュ大統領とビンラディン氏を出して共闘させたり、ブラックショーク含めてコメディ路線爆発でしたが。

ボル 別によ、ゲームと同じようにストイックなまでにヴァイオレンス満載の物語にしたって面白くないだろ? 映画がゲームと全く同じだったらさ、普通にゲームやってりゃいいじゃん(中々男らしい発言じゃないか)。俺はブッシュやラディンとかドイツ人だからパロディとして平気で仕掛けられるんだけど、これがアメリカ人が映画を撮ったとなればまた違った作品になってただろうな。米国政府とテロリストたちがタッグを組んで保険金詐欺を企てる物語は我ながら良くできた物語だと思ってる。911の同時多発テロを冒頭でパロディにしているのが劇場側は気に入らないらしく、こちらが金を支払って上映してもらう保証興行でも断ってきやがったんだよ! アメリカ人は不愉快極まりねぇ。

――あなたはブッシュかラディンのどちらに興味がありますか?

ボル やっぱりブッシュだろう。ラディンと結局は裏で繋がっていたからワールドトレードセンターが崩壊したわけだしな。そのような含みも入れつつ『ポスタル』は徹底したパロディにしたんだよ。アメリカ国民はバカだから(お前もな)共和党のブッシュを応援し続ける。イラクへアメリカ軍を派遣したりとか大量殺人者を応援するアメリカ国民が俺からすると理解できない。だって、俺の母国はヒットラーが大量虐殺していた国だぜ。 ブッシュへ向かって立ち上がる人間が少なすぎるぞ。頭も筋肉の塊なアーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事になれちまう時代だから、アメリカ国民は腐ったハリウッド映画に洗脳され過ぎているってわけよ。 アーノルドにしたって、ケネディ家の子孫と結婚したわけだろ。それって政治の道へ進むのにレールを最初に敷いただけであってさ、ハリウッド映画の大作へ出まくって自分自身の知名度を高めつつ、売名行為をしていたってことだもんな。ハリウッドの役者連中はアーノルドのことをクソミソに言ってるぜ。「あんな性格の悪いスタッフ間から嫌われまくっている役者が州知事になれたのはケネディ家のヒエラルキーに属したから組織票だろ」ってな。まぁ、どっちにせよハリウッドの幹部連中はクソなユダヤ人ばかりで固められているから、一人じゃ何もできないクズなヤツらばかりだし。

――そこまでハリウッドを毛嫌いするのはハリウッド側があなたの作品を酷評しているからなのでしょうか? と、日本のジャーナリストの友人が聞いてくれと言ってました(オイオイ、Alex! 俺そんなこと聞けなんてお願いしてねぇよ!)。

ボル いつ誰がそんなこと言った? 本当にそのジャップは俺に対して憎しみを持っているようだな。一発ブン殴ってやりたい気分だぜ。この俺のゲルマン魂を知らねぇヤツらはそのジャップやハリウッドの連中含めてもクソばかりだ。俺の作品をキチンと評価して金を出してくれる連中だっているっつうのに、日本はジャーナリスト含めて映画ファンもバカばかりなのか?

――あくまでも普通に観て評価しているだけだと思いますよ。

ボル ってことは、そのクソなジャップが日本で俺の評価を落としているってわけだな?

――恐らくそうかもしれませんね(Alex! フォローがねぇじゃんか!)。

ボル お前の友人のジャップはなんて名前なんだ?

――ヨシダという映画やビデオゲームを得意とするジャーナリストです(勝手に俺の名前教えるなっつうの!)。

ボル クソなジャップはヨシダってヤツだな。もし会う機会があったら、少し酷い目に遭わせないと日本で俺の評価を落とし続けるだろうからな。良く覚えておくぜ。

――それは以前あなたが「俺に文句あるヤツはボクシングのリングで勝負してやる!」とあなたを批判している映画系やゲーム系のジャーナリスト、さらにはインターネットのウェブサイトやブログをやっている方々を呼び寄せて戦ったボクシング試合を再び行なうってことですか?

ボル あの試合は2006年冬に行なった俺的なサプライズだったんだよ。あまりにも俺に直接文句言えないバカ野郎が多いから、リングの上で勝負してやるってことで希望者とはボクシング勝負してやったってわけさ。いつだって俺は再びボクシングの試合を組んでもいいんだぜ。ヨシダなんかリングでボコボコにしてやるよ!

――これはヨシダから聞いた情報なんですけど(別に俺の名前を出す必要ねぇだろよ!)、あのボクシングの試合では直前まであなたはボクシングジムへ密かに通って一生懸命に練習していたということなんですが、実のところどうだったんでしょうか?

ボル あ? そんなのいいじゃねえかよ! 他のヤツらもボクシングの練習してきたヤツもいたぜ。ただ、ちょっと俺のほうが練習量多かっただけだ。

――それはあなたがボクシングでの対戦企画を発表する前から練習していたからなんですよね? さらに昔からボクシングを習っていたとの話もありますが。マイケル・パレが「ウーヴェは昔からボクシングが強かったと教えてくれたんで素人に負けるわけがないから安心している」と言っているそうですし。ヨシダからこの部分はどうしても聞いてくれと言われていたんで、本当のことを教えてください。

ボル ボクシングの練習は俺の個人的趣味だ。別に対戦企画をやる前から練習していたのは当然のことだろ。昔から趣味でやってんだからよ。ハッキリ言ってそんなことグチグチ言っているなんて負けたヤツらの言い訳に過ぎねえ。ヨシダを筆頭にまだ俺の仕事への営業妨害をする連中には俺の強烈なフックでいつだってリングに沈めてやるぜ!

ストリートオブファイヤー ――ヨシダとは2度、東京を訪れた際に会ったことありますが、彼は身長180cm超えてて体重も100kgをオーバーしている巨漢ですから、あなたとは体格差がありすぎて勝負にならないかと思いますが。

ボル あ? ってことは俺が負けるとオマエは言いたいんだな? 体格差なんて関係ねえよ! アゴを目掛けて俺の強烈なフックを当てれば象でも一発KOできる自信あるからな。所詮は映画観てゲームしかやってねぇインドアなオタクなんだろうから俺が負けるなんてことは想像付かねえな。

――確かにヨシダはオタクですが、チャック・ノリスのマーシャルアーツ道場やK-1を主催している空手道場で若い頃に打撃経験を学んでいるので、あなたがボクシングの練習していてもそう簡単には勝てないと思いますが。

ボル チャック・ノリスなんて老いぼれじゃねえか。既に過去の人! K-1って言っても日本人ファイターで強いヤツがいねぇんだよな? 所詮ヨシダだってザコと同じだよ!

――ヨシダはレスリングや柔術などの組技寝技も得意としているから、何でもありルールだったらあなたは勝てる見込みが薄くなると思いますけど(Alex! 何挑発してんだよ!)。ボクシングルールはあなたのホームですから、ミックスドルールだとタックルでテイクダウン奪われたら負け確定な気がしますけどね。ヨシダも寝かせてしまえば必ず勝てると言ってます(そんなこと言ってねぇよ! そもそもAlexとはそんな詳しく格闘技の話したことねぇっつうの!)。

ボル 普通に考えても客に勝敗を簡単にわからせるのはボクシングで闘うのが一番だからなんだよ! ミックスドルールとか面倒くせえこと言ってるんなら(別に面倒くさいわけないじゃん。寝かされることにビビっているとしか思えない)、お互いの拳で闘ってもいいんだぜ! 俺は怖くねぇからな!

――それじゃ酒場の喧嘩と一緒じゃないですか。

ボル そうだよ。俺は母国では喧嘩ばかりやってたからな。学生時代は喧嘩が一番強くて有名だったしよ。ゲルマン魂の怖さを教えてやるよ(あんたの映画の完成度のほうがよっぽど怖いっつうの)。

――ヨシダも若い頃は喧嘩ばかりしていたそうですから、あなたとはノールールマッチが一番望ましいかと思いますね(オイオイ、勝手に話進めんなよ!)。ところでボクシング対戦企画をDVD映像にしたのはなぜなんですか?

ボル あれは俺へのバッシングを止めたかったらさ。つまり、文句あるヤツは俺が直接闘ってもいいんだぜ、っていうアピールも含めてあるわけだ。

ブラッドレインブラッドレイン ――あなたの作品の数々は残念ながら世界的に見渡しても興行は大失敗に終わっていますが、ドイツで行なわれている文化保護政策を使って世界各国から投資家ファンドを利用してお金を集め、映画を撮りまくっているのは事実なんでしょうか? そのおかげで映画がヒットしなくてもあなたの手元にはお金が残る仕組みになっているとの噂もありますが実際はどうなんでしょうか? ちなみにこれはヨシダから受けた質問です。

ボル 残念ながら天才は最初誰からも評価されないもんなんだよな。俺も同じくで、今までどの作品も製作資金がリクープできていないのは事実だ。基本的にはアメリカ側からは若干の投資しか受けてもらってないので、俺自身はハリウッドからすると完璧なアウトサイダーなんだよ(いや、あんたはアウトローだよ!)。文化保護政策は別にドイツ以外の国でも行なわれている制度だけども、こういう文化事業に金を投資していることで、投資家の金持ちたちは自分らの商品価値、存在価値を上げようと務めている。ドイツという国は過去に辛い歴史があるわけだろ。ダンジョンシージ海外の金持ちたちは文化事業振興を率先していてさ、特にドイツではエンタテインメントがまだまだ希薄なので、映画は世界的に文化価値が高いおかげでトンデモなく資金を提供してもらえるってわけさ。失敗したって痛くも痒くもないのは投資家たちのおかげなんだよ。『ブラッド・レイン』と『ダンジョン・シージ』だけはちょっと大変だったけどな。『ブラッド・レイン』では劇場上映館数が当初予定していた数よりも激減しちゃったもんで、フィルムを沢山プリントしていたのに一切使われなく焼却処分したフィルムが莫大な数だったんだ。これは俺のせいじゃなくて配給側の問題。でも連帯責任を取らざるを得なくて、俺と俺のフィルムプロダクションのBOLL KGは合計で15,000,000ドルほど赤字を出しちゃったけどな。『ダンジョン・シージ』では当初50,000,000ドルの資金だったんけど70,000,000ドルまで増えちゃってさ、ジェイソン・ステイサムなど有名な俳優のギャラとセットなどのアートディレクションに予算を多く費やせるようになったのは嬉しかった。が、有名な役者を使っているのに興行は大失敗しちまったんだよな。過去最高の製作費だったんだけど、もう製作費の高い仕事は外野からの声が鬱陶しいんで懲りた。ま、俺はドイツで文学の博士号を持っているから資金の調達は難しくないのが現状さ。

ファークライ ――『ファークライ』は既に完成していて公開待機中。さらに『フィアー・エフェクト』『ハンター:ザ・レコニング』『サボタージュ1943』『ブラッド・レイン3』『ゾンビ・マサカー』とまだまだゲームの実写映画化が控えてますが、オリジナルの作品は?

ボル ベトナム戦争を舞台にした『トンネル・ラッツ』が現在編集中。俺の作品の常連であるマイケル・パレが大活躍するアクションさ。マイケルは『ストリート・オブ・ファイヤー』以来のファンなんで、一緒に仕事できた時はそりゃあ嬉しかったぜ! エドワード・ファーロングがポーカーゲームに熱中し事件が展開していく『ストイック』も撮影が終わったんで『トンネル・ラッツ』の次に編集を手がけなきゃいけないんで忙しい毎日だよ。ゲームやりたいけどやる時間がねぇ。エドは麻薬中毒って聞いていたけど、現場でも時折意味不明なセリフを吐いたりとかもあったし、恐らくいまだに麻薬やってんだろうな。そうそう、遂に俺の映画が逆にゲーム化進行中なんだよ! この『トンネル・ラッツ』が同じ母国にあるリプレイスタジオってところによって映画公開のメディアミックス展開で現在製作中なんだ。こんな嬉しいことはないぜ!!

ウォークラフト ――インターネットで話題になっていたネタなのですが、ブリザード・エンタテインメントへ『ワールド・オブ・ウォークラフト』の実写映画化権を許可してもらいに行ったらポール・サムス副社長に「世界的に大成功したゲームをあなたが作り出す酷い映画の数々と同じ扱いされるのは会社にとって不利益にあたるので、あなたにだけは映画化権を譲るつもりは今後一生ないでしょう」と言われたのは本当なんでしょうか?

ボル ああ、それは本当だ。あのポールっつう副社長はバカだよな。俺は高い金額を提示したんだぜ。『ウォークラフト』を俺が撮らなくて誰が撮れるんだよ! 他の監督が撮ったとしたらあとできっと後悔するぜ。インターネットで話題になっているので思い出しちまったが、オンラインで俺に映画を撮らせないように嘆願しているサイトがあるんだけどよ、アメリカで『ポスタル』公開の5月23日までに1,000,000人が集まったら喜んで映画監督の椅子から降りてやるって言ったけど、あれじゃそんな数集まるわきゃねえだろな(Alexがインタビューしたのは5月上旬だったらしい)。 ウォークラフト_フィギュア そこまでして俺のことを嫌うのなら、ハリウッドで最強の嫌われ者になったっていいんだぜ! そもそもハリウッドが俺をメジャー枠へ入れてくれると思えないけどな。特に『ポスタル』を観ちゃったらよ。

――時間が迫ってきたこともありますので、ヨシダから受けた最後の質問をさせて頂きます。あなたの作品には'80年〜'90年代に活躍した往年の俳優から、一世代前に旬だった俳優の数々が作品へキャスティングされておりますが、ハリウッドでは受け入れられていないあなたの作品になぜここまで出演してくれるのでしょうか?

シアトル猟奇殺人捜査 ボル それはゲームの映画化によって、映画ファン以外にも自分らの名前が伝わると思っているからじゃねぇかな。ギャラも標準の値段でお願いしているし、もしかしたら俺がドイツ人だから斬新なことをしてくれると期待感を持ってるんじゃないか。それかドイツ人監督と仕事したいとかさ。もちろん、オファーしても中には断ってくる俳優もイッパイいるよ。俺の才能をわかってないヤツだけどな(っつうかあんたの作品に出て商品価値が下がることを避けていることに気づけっつうの!)。ドイツ出身のウド・キアとは信頼できる仲なのでハリウッド出身の俳優を紹介してもらったりはあるかな。キャスティングを担当しているモウリーン・ウェッブのハリウッドへの人脈の太さが功を奏していると思うな。モウリーンとは『シアトル猟奇殺人捜査』から付き合いしているから、2000年に初めてハリウッドの地を踏んでずっと一緒に仕事している一番使用できる人間だな。この作品ではマイケル・パレとも初仕事して友情が今に至るまで築き上げられたってわけ。毒づいている映画監督の俺だけども、結構周囲が協力してくれたり、一緒に仕事したいって歩み寄って来るヤツらも多いんだぜ。

バックナンバー

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第16回 今、最もインタビューしたい謎の映画人、ウーヴェ・ボル監督! 第一回 08.04.28up
第15回 プレイステーション3『龍が如く 見参!』お披露目会レポート!! 07.12.27up
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