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更新 2008年11月13日

『D-WARS/ディー・ウォーズ』シム・ヒョンレ監督インタビュー

人類最期の使命……生きること。

人類の想像を超える未知の生物体が突如として現われ、世界がバトル・フィールドと化す!本作の監督、脚本、製作総指揮を務めたシム・ヒョンレ監督にお話を聞きしました。

──構想10年ということですが、前作「怪獣大決戦 ヤンガリー」(99)を撮り終わってすぐに考えられていたのでしょうか?

そうです。前作の「怪獣大決戦 ヤンガリー」という作品が終わってすぐにこの作品にとりかかりました。実は、『D-WARS2』の構想もあるんですよ。3Dアニメーションもありますし、いろんな作品の企画が24本控えています。

──『D-WARS2』の企画がすでにあるんですね!

はい。今回よりさらにスケールアップします!もしかしたら、日本が舞台に出てきて東京タワーが壊されるかもしれません(笑)。

──『ゴジラ』など日本の特撮映画の影響は受けましたか?

子供の頃から、『ゴジラ』『ガメラ』『ウルトラマン』『鉄腕アトム』や、アニメなどを見て育ちました。アニメーションや特撮映画の作品がたくさんある日本がとても羨ましかったんです。他にはディズニーなどのアメリカの映画も羨ましく思っていました。
それと同時に、なぜ韓国ではこういった作品が作れないんだろうか、ないんだろうかといつも疑問に思っていました。
韓国は映画の歴史が100年近くになるんですけれども、なかなか本格的にアメリカのマーケットに出て行くことがなかったんです。逆にアメリカの映画が韓国に入ってくることはあるのですが、韓国映画はどうしても国内だけで勝負をするというのがあったんです。「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」というんでしょうか。実際に虎の穴に入らないと虎は捕まえられないと思うので、私はアメリカに行き、アメリカで韓国を題材にしたSF映画を作りたいと思っていました。

──LAが舞台なのはその意味もあるのでしょうか?

そうです。LAは世界的にも有名ですし、ハリウッドを考えた場合、カルフォルニアを舞台に選びたいと思いましたし、そこでロケをするのがこの映画に合うのではないかと思っていました。ニューヨークは『ゴジラ』でも舞台になったことがありますし、みんな見慣れていますよね。だから、今回はLAでSFものを作りたいと思っていました。

──アーノルド・シュワルツェネッガー氏にLAでの撮影許可の依頼をお願いしたとのことですが。

そうなんです。そのためにスタッフとすごく喧嘩をしたんですよ。この映画ではアメリカ人のスタッフ200人以上を抱えていたのですが、その中でも、ロケーションマネージャーはすごく重要な役割でした。彼が撮影の許可を全部取るので、いないとロケができないんですよ。その担当者は経歴も豊富な方だったんですが、とにかく何を言ってもダメって言うんです。最初、私が東洋人ということで無視していたこともあるのですが、撮影許可を取る取らないの前に、勝手にダメと言われたのでクビにしてしまったんです。なので、直談判するしかなく、私が手紙を書いてお願いしました。

手紙には「映画の都市と言われているハリウッドが撮影を許可しないとは何事だ!」と書き、とにかくLAで映画を撮りたいということを訴えました。それで許可をもらったんですけれども、その為、交通は麻痺してしまって、ロサンゼルスの街に4kmくらいの渋滞を作ってしまったんです。一週間撮っていたので、車はずっと迂回することになり苦労の連続でした。
実は、今だにアーノルド・シュワルツェネッガーさんに申し訳ないことをしたと思っていることがあるんです。手紙には戦車は使うと書いたのですが、銃は使うと書かなかったんです。でも実際に銃を使ったら大騒ぎになってしまったんです。何万発も撃ったので、すごく音も大きく、ただの野原で撃っただけでもすごいのに、ビルとビルの間で撃っているので、反響すごくて、街が揺れたりガラスが割れたりして大変でした。

──クリーチャーたちのデザインの経緯は?

イムギという韓国の伝説のモンスターを始めに、全て想像で作っていきました。純粋なイメージで作っていき、子供が好きそうな人形を参考にして飛ぶモンスターを作ったり、シャコンというクリーチャーの場合は、馬やティラノサウルスのようなイメージから作っていきました。ですから、アメリカの子供たちが熱狂してくれたのは大変嬉しかったですね。

取材・文 新海優香 シム・ヒョンレ 1958年1月3日生まれ。韓国TV界で最も人気の高いコメディアンとして活躍した後、84年から映画界に進出。主演のほか、脚本、企画開発、プロデューサーとして100本近くの作品に携わる。また、92年の初監督以降、最先端のCGと特殊効果を使ったSF映画を作りたいという熱い思いから、93年Younggu Art(ヨングアート)を建設。独自でデザイン、ミニチュア、モデリング、美術、VFX技術を蓄積。

11月29日(土)より有楽町スバル座他にて全国ロードショー!
2007年/アメリカ/上映時間1時間30分
監督・脚本・製作総指揮:シム・ヒョンレ
出演:ジェイソン・ベア、アマンダ・ブルックス、ロバート・フォスター
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/ネオ
公式サイト:http://www.D-WARS.jp/
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