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更新 2008年08月07日

『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』河崎実監督&叶井俊太郎プロデューサーインタビュー

7月26日より公開となった映画『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』。伝説の宇宙怪獣ギララが41年ぶりにスクリーンに蘇えった!メガフォンをとったのは、大ヒットとなった『日本以外全部沈没』の河崎実監督と、『いかレスラー』(04)、『コアラ課長』(05)『ヅラ刑事』(05)、『日本以外全部沈没』など河崎監督と共に多数の作品に携わった叶井俊太郎プロデューサーに本作についてお話を訊きました。


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インタビュー(04:33)



──どのような経緯で今回、41年の時を経てギララが復活となったんでしょうか?

河崎(以下:河):東京国際映画祭のときに松竹さんから声をかけていただき、普通の怪獣映画だと『ゴジラ』も『ガメラ』も終わっていて厳しいので、『日本以外全部沈没』のような風刺のきいたパロディで作れないかという話をいただきました。

──河崎監督はギララに対する思い入れはあったんでしょうか?

河:もちろんです!怪獣マニアの第一世代だったので当時のソフビも写真も持っています。怪獣自体はデザインもよく、いい怪獣なんですよ。でもマニアックな存在だから記憶の彼方に飛んでいました(笑)。最初はオリンピックにしようと思ってたんですけど、いろいろと難しいこともあり、最終的に洞爺湖サミットになったんです。
じつは、一番最初、『ギララ』の前に、『タケ魔人』の企画があったんですよ!『大魔人』を三池監督が撮ると聞いたので、僕は『タケ魔人』を撮ろうと思ったんです。

叶井(以下:叶):『日本以外全部沈没』のあとに『タケ魔人』という企画が河崎監督から上がって、角川映画で『大魔人』の企画があったからそれにぶつけようかという話があったんです。でも三池さんが『ヤッターマン』を撮ることになり話がなくなっちゃったんですよ。だから『タケ魔人』も自然消滅してしまって…。そしたら、運良く松竹から河崎監督にギララを復活させないかという話がきたんです!

河:最初のタイトルは『洞爺湖サミット大爆破』だったんです。それから『大怪獣ギララ』にしようかとも悩んだんですが、“逆襲”っていうのは『ゴジラの逆襲』『大魔人の逆襲』『メカニコングの逆襲』『キングコングの逆襲』とか景気がいいんですよ。なので『ギララの逆襲』とつけました。

叶:本当に、“逆襲”がつくタイトルは沢山ありますね。

河:ギララってオタクの人しか知らないけど、“逆襲”がつくタイトルだと、「昔あったようなすごい映画がまたくるんだな」と思ってもらえるように期待も込めているんです。

叶:そもそも若い人はギララも知らないから、“逆襲”って言われてもわからない人が多いですよね。でも、ギララを知っている人は「おっ!」って思ってくれるんです!

──特撮にこだわった想いとは?

河:小学生のときから『ゴジラ』『ウルトラマン』を作るのが夢だったんですよ(笑)。でもCGが前線になり、ミニチュアを作って壊すことは時代遅れなんです…。ただ、そうじゃないって思っている人はいっぱいいるので、作るしかないと思ったんです。何十億円かけた怪獣映画もすごいですけど、2回目も観ないんじゃないですかね。、一過性のものだと思います。娯楽はそれでいいと思います。でも僕は『ゴジラ』『ガメラ』で育ちましたし、人間が作っているということを言いたかったんです。

叶:今、怪獣映画がないから、『ギララ』が勝負できるんです。

河:男の子の遊びが相変わらず好きなので、今回はそれをやってみたんですよ。今まで叶井さんと映画を作ってきて、一番作りたかったのが今回の作品なんです。妖怪ものは女性が観ても怖いと思えるから劇場に観に行ったりするけど、怪獣はリアリティーがないので洞爺湖サミットとか社会性なども取り入れました。

──出演者の方々はいかがでしたか?

河:今回『ウルトラマン』の黒部進さんや中田博久さん和崎俊哉にも出演していただきました!

叶:大人気の方たちですよね。リリー・フランキーさんや、みうらじゅんさんにも出演していただきました。

河:ザ・ニュースペーパーの方にも出演してもらえたのも、すごくよかったです。

──加藤夏希さんと加藤和樹さんを決めた経緯とは?

河:加藤和樹君は、以前、僕が監督した『神がかり』という映画に出演してもらったんですけど、そのときに素晴らしい俳優だと思いましたし、夏希さんは『仮面ライダー龍騎・劇場版』や『燃えろ!! ロボコン』にも出演していたということでお願いしました。

叶:でも、夏希さんが“あの踊り”をよく踊ってくれましたよね…。

(劇中では、タケ魔人に祈り捧げる“独特”の踊りがでてくる。)

河:叶井さんもそうだけど、僕は常にありえないことをやっていくことが好きなんです。大勢の人に踊ってもらうので、振り付けは大変でしたけどね…。

──おふたりは、ご一緒にお仕事をしてどのくらい経つんですか?

河:『いかレスラー』からなので、5年経ちます。

叶:その後の作品はだいたい一緒に仕事をしてきました。

──子供にも観て欲しい映画ですよね。

叶:そうですね。ギララが復活するということで、当時リアルタイムで観ていた世代が自分たちの子供と一緒に観て欲しいですね!

河:怪獣は常に子供に人気ですからね。

──音楽に関し、『ゴジラ』などのテーマ曲をてがけた巨匠・伊福部昭さんを意識しましたか?

河:もちろん、意識しました!今回のギララのテーマ曲はリスペクと意味も込め“伊福部昭マーチ”なんです!マニアになるんですが、ちゃんとトランペットとサックスを入れているんです。

──オープニングがその曲だったので、すごく盛り上がりました!管楽器を入れないといけないですよね!いろんな怪獣映画の要素は。

河:いろんな要素を組み合わせてパズルにしているんです。

叶:怪獣映画のいい部分を河崎さんなりに詰め込んだ感じですかね。

河:そうですね。映画って記憶なんですよ。黒澤明監督はいろんな原書を読んで侍映画を作っていて“記憶の天才”なんです。おこがましいですが、僕も黒澤監督と同じようなことをしているんです。怪獣映画の中のいろんな記憶を組み合わせて。ひとつひとつはパロディだけど、再構築したときに昔観ていものだから気持ちいいもんなんです。だんだんCGが入ってくるとCGばかりになってしまって…。でも、この映画は違うんです!めちゃくちゃなプロレスとかやっていますから!CGを否定はしません。ギララでもいっぱいCGは使っているけど、ただ使い方を間違えていると思うんです。

──今後もシリーズで作ってほしいですね。

叶:『ギララ』の次の企画もあるんです。

河:次は“ガッパ”で作りたいんですよ!マイナーな怪獣しかいないんだけど、怪獣全部出したらおもしろいんじゃないかと思うんです!

取材 吉田武 新海優香   文 新海優香 河崎実
1958年生まれ。明治大学在学中より8ミリ映画を製作。その後、CMプロデューサーを経てフリーとなる。1986年に有限会社リバートップを設立。テレビ、ビデオ映画、映画などあらゆるジャンルで活躍。『いかレスラー』『コアラ課長』『かにゴールキーパー』『ヅラ刑事』などで製作・監督を務める。『日本以外全部沈没』では大ヒットを記録し、第16回東京スポーツ映画大賞特別作品賞を受賞。

叶井俊太郎
1967年生まれ。ハワイインターナショナルカレッジ卒業後、帰国しラジオ局にADとして入社。その後、洋画配給会社アルバトロスのグループ会社ニューセレクトに入社し、1994年にアルバトロス株式会社に異動、バイヤー兼宣伝担当となる。自身で買い付けた『アメリ』が大ヒットを記録し、映画業界注目の人物となる。2005年にトルネード・フィルムを設立。現在、映画プロデューサーとして活躍している。『ヅラ刑事』や『日本以外全部沈没』では、企画を担当。

『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』
7月26日(土)より全国ロードショー中!
監督:河崎実
出演:加藤夏希、加藤和樹、渡部又兵衛・松下アキラ・福本ヒデ(ザ・ニュースペーパー)
配給:トルネード・フィルム
公式サイト:http://guilala-movie.com/
© 2008ギララ製作委員会




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