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EnterJam > レビュー > クロスレビュー
更新 2008年08月07日

クロスレビュー

ダークナイト

8月9日(土)丸の内プラゼール他 全国ロードショー!

●製作国:アメリカ
●上映時間:152分
●監督:クリストファー・ノーラン
●脚本:ジョナサン・ノーラン
 クリストファー・ノーラン
●出演:クリスチャン・ベイル
 マイケル・ケイン
 ヒース・レジャー
 マギー・ギレンホールほか
●配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

™&© DC Comics © 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

レビュー


SUGIZO

あらゆる意味であまりにも衝撃的なバットマン映画だった。
個人的には前作からのアメコミ・カラーを排除したクールな方向性は大歓迎だったし、 実際前作は歴代の作品中でのフェイバリットでもあった。
(とはいってもティム・バートン時代から俺はバットマンの大ファンだけどね。4作目以外は・・・。)
けど、今回は凄すぎる。痛すぎる。壮絶すぎる。ほぼ完全にマッドな犯罪映画だった。 あまりにもシリアスで、ダーク。ほぼ全編をブルース・ウェインの苦悩が支配している。
同時にこれが遺作となってしまったヒース・レジャーのジョーカーが強烈すぎて、主役が地味に見えてしまう。
凄い役者だ。凄い配役だ。脇を固める大カリスマ役者達も凄すぎる。
もしかしたら世が求めているバットマン映画のイメージとは完全に逸脱してしまった、大問題作かも。
だけど、一本の映画としてのポテンシャルと威圧力は・・・最高、最強だった。 衝撃度といつまでもイヤでも残る後味の苦さはここ数年観たエンターテイメント映画の中でもダントツだった。 素晴らしい作品。 ただひとつだけ・・・俺的に残念だったのがトゥー・フェイスと化したハービー・デントのトゥー・マッチさだなぁ。
グロな衝撃やマッドな路線は大歓迎なんだけど、あの稚拙な方向性はいかがなものか。。。
せっかくのリアルでザラついたクールな世界観を、
あのやりすぎな特殊メイク(特にオモチャのような目ん玉)で台無しにしてる感を覚えたのは俺だけではないはず。
ちょっと興醒めだったなぁ。。。しかも俺的には次作で暴れ狂ってほしい存在だしなぁ。。。
まあ、そのハンデを持ってしても、最強の映画には変わりないが。
俺のバットマン熱は近年の中でも最高潮に達している。ダークナイト、大リスペクト。


ジャンクハンター吉田

「バットマン」の冠を敢えて外したオトナのためのシリーズ第二弾が早くも登場。オープニングシークエンスでは銀行強盗のくだりでジョーカーのキャラクター形成が整えられていて、緊張感の持続維持に貢献している。全体的に悪くない完成度であるが、ランニングタイムは2時間半との長尺に賛否があってもおかしくない。悪い意味で説明すると物語を詰め込みすぎているからかな。大富豪ブルース・ウェインの狂いっぷりとバットマンになっても強靭さが前作と比べて欠落しているところに親近感が沸く。ただ個人的に残念だったのがひとつある。このシリーズはゴッサムシティなる架空の世界観が必須だったのに、バットマンが現実都市の香港に行っちゃうのはなぁ……。ファンタジーさを全開にして欲しかったのにね。


KANTO

バットマンの悪役の中でも、最凶と呼ばれるジョーカーを『カサノバ』『ブロー クバック・マウンテン』のヒース・レジャーが演じると聞いて、最初はピンとこ なかった。が、本作で彼は完全に自己を抹消し、原作そのままのジョーカーに変 貌していた。もはや、演技とか成りきるとかのレベルを遥かに超えていて、悪の 化身が乗り移ったとしか思えない。ジョーカーの放つ負のオーラは、予想外に強 烈ですこぶる怖いのだ。にも関わらず、その恐怖が病みつきになり、再び劇場に 足を運んでいる自分にも怖くなる。


MUNE

前作から再構築してのジョーカー登場、演じたヒース・レジャー急死という事で注目度もグングンあが る。徹底的な暗さが作品全体を覆い、普通のアメコミヒーローものを期待していると火傷する。「ブラ ックレイン」での松田優作のように最後に狂い咲くヒース・レジャーがとにかく強烈。主役のバットマ ンのバットポッドしか全く印象に残らないくらい喰っている。辞めどきを探している迷えるバットマン より、志のある悪の方がよっぽど芯が通っている。そして迷いが生んだ新たな悪・トゥーフェイスもま た強烈。正義感溢れるゴッサムの有能な地方検事を悪に変えた事で、ジョーカーはバットマンに完全勝 利したと言ってもいいだろう。重厚さも手伝って上映時間2時間半は、ドッと疲れる可能性大だ。

レビュアー紹介


SUGIZO

1992年 LUNA SEAのコンポーザー、ギタリストとしてデビュー。同バンド終幕後、ソロ活動を再開。音楽と平行しながら平和・環境活動に積極的に参加、多岐にわたる活 動を世界規模で展開中。7/23 ソロ作品の集大成的ベストアルバム「COSMOSCAPE」をリリース。

SUGIZO OFFICIAL WEB SITE :http://www.sugizo.com/



ジャンクハンター吉田

新サイト『エンタジャム』では編集長を降板し、外側から編集ライターとしてバックアップするポジションな37歳♂。最近は『映画秘宝』『この映画がすごい!』『オトナファミ』『ガチンコ』『MovieWalker』『シネマンボ』と身体のためにレギュラーワークを減らしてます。



KANTO

バラエティ番組から映画メイキングまで、日夜切り貼りする編集マン。ホラーや バイオレンス映画の殺伐とした世界が大好き。本サイトでは、新作映画のレビュ アーを担当。プロのエディターとして、カメラワークや編集、音楽の使い方に注 目して作品を評価しています。



MUNE

下北のカルトブランド「ハードコアチョコレート」代表。ホラー・カンフー・ヤクザ・AV・プロレスをパンクテイストに吐き出す好き勝手なTシャツを連発。永遠の中学生目線で「EnterJam」に殴りこむ!







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